被爆者の救護に当たった看護学生を題材にした映画「長崎―閃光の影で―」の公開に先駆けて長崎市で上映が行われました。
主演俳優や監督のトークセッションもあり、会場は平和の思いに包まれました。
被爆者の救護にあたった、日本赤十字社の看護師たちの手記をもとに制作された映画「長崎―閃光の影で―」。
長崎スタジアムシティ「ハピネスアリーナ」で6日、ワールドプレミアが行われ、事前申し込みで選ばれた約2000人が、作品と一心に向き合いました。
(来場者)
「小さい時から聞かされてきた “原爆の話” が、リアルに映像で目の前に現れたので怖かった」
(来場者)
「もし3人(の看護師)の頑張りがなければ、今の長崎はここまで成長していなかったのかもしれないと思った」
上映の前に行われたトークセッションには、看護学生 田中スミ役を演じた主演の菊池日菜子さん。
看護学生 大野アツ子役を演じた小野花梨さん。
看護学生 岩永ミサヲ役を演じた川床明日香さん。
そして長崎出身で被爆3世の松本准平監督が登場し、作品への思いを語りました。
(松本准平監督)
「原爆は人類が犯した過ち。その中でも同時に看護婦を描くことによって、人間は偉大な存在であることも描けた」
(菊池 日菜子さん)
「(被爆で)苦しい、つらい思いをされている方が、この世界に存在しているんだということを改めて学んだ。
これから平和にかける思いを、さらに強めていかなければならないという学びを得た」
映画は、今月25日から県内で先行公開。来月1日に全国公開されます。