米独立記念日の週末5日間の北米興行収入ランキングで、米コムキャスト傘下ユニバーサル・ピクチャーズの恐竜映画シリーズ最新作「ジュラシック・ワールド/復活の大地」(邦題)が首位となった。
批評家の評価はそれほど高くなかったものの、同作品は米国とカナダの劇場で1億4730万ドル(約212億円)を稼ぎ、業界調査会社ボックス・オフィス・プロが予測していた最大1億4000万ドルを上回った。
ユニバーサルは1億2750万ドルを見込んでいた。同社の6日の発表資料によれば、海外での興行収入は1億7100万ドルに上ったという。

「ジュラシック・ワールド/復活の大地」
Source: Universal Pictures
本作は「ジュラシック」シリーズ7作目で、1993年の第1作公開以降、シリーズ累計の世界興収は60億ドルを超えている。
「復活の大地」では、スカーレット・ヨハンソン、マハーシャラ・アリ、ジョナサン・ベイリーの3人が、人類を救う新薬を開発するため恐竜のDNAを採取するという任務に挑む。
米映画批評サイト「ロッテン・トマト」によると、批評家からの支持は51%にとどまり、特殊効果に比べてストーリーは弱いとの指摘もあった。製作費は約1億8000万ドルだった。
調査会社コムスコアによると、ブラッド・ピット主演で世界最高峰の自動車レース、フォーミュラ1(F1)のレーサーを描いた「F1/エフワン」が2位。同作品の世界興収は既に2億9360万ドルに達し、米アップルの劇場公開作品としては過去最大のヒット作となっている。
コムスコアによれば、年初来の北米興収は前年同期比で14.5%増。「マインクラフト/ザ・ムービー」や「リロ&スティッチ」などの人気が寄与した。ただ、新型コロナウイルス禍以前の2019年との比較では、なお26%下回っている。
原題:‘Jurassic World Rebirth’ Snags $147 Million to Lead Box Office(抜粋)