アーティスト/ボカロPの原口沙輔さんが、初の個展「イ三(いさん)」を東京・代官山 蔦屋書店2号館1階のギャラリースペースで開催する。

会期は7月19日(土)から7月31日(木)まで。開場時間は9時から22時まで(最終日は20時まで)。

今回の個展は、原口沙輔さんが2025年内にリリースする予定の新作アルバム『イ三』に関連したもの。

主催する代官山 蔦屋書店によれば、『アセトン』(2023)、『スクリーンⅡ』(2023)、『イ三』と、原口沙輔名義で発表したアルバム三部作について、「それぞれの作品に込めた心情の変遷を、CDというフィジカルな媒体と美術作品を通じて表現」するという。

「人マニア」「イガク」が大ヒットした原口沙輔

原口沙輔(旧名義:SASUKE)さんは、2003年生まれ、愛媛県松山市出身のシンガーソングライター/音楽プロデューサー/フィンガードラマー/ボカロP。

近年では、VOCALOID(ボーカロイド)シーンで、2023年発表の「人マニア」や2024年発表の「イガク」が大ヒット。

イガク – 重音テト

特に後者の「イガク」については、ドワンゴが主催するボーカロイド文化の祭典「The VOCALOID Collection ~2024 Winter~」(通称・ボカコレ)のTOP100部門で1位に。

また、2025年5月に開催された日本発の国際音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN 2025」では、「最優秀ボーカロイドカルチャー楽曲賞」候補にもノミネートした。

「『音楽を持つ』ことの喜びや価値を再認識してほしい」」

原口沙輔さんの新作アルバム『イ三』は、代表曲「人マニア」ほか全30曲を収録(リリース日は現時点で未定)。

ラッパーの鎮座DOPENESSさん、タブラ奏者のUzhaanさん、にじさんじ所属のVTuber・月ノ美兎さん、ラッパーの環ROYさん、重音テト、ラッパー/タレントのいとうせいこうさんが参加する。

同名のタイトルを冠した今回の個展では、CDジャケット/ディスク/ブックレットを素材としたアート作品、アルバムにちなんだ時間帯ごとに異なるBGM、インスタレーション、映像作品などを展示(ヘッドフォンでの試聴スペースもあり)。

代官山 蔦屋書店によれば、展示には原口沙輔さんの「サブスクリプション全盛の時代においても、『音楽を持つ』ことの喜びや価値を再認識してほしい」という想いが込められているという。

ポップポータルメディア「KAI-YOU」の編集部(2013年3月15日より運営開始)。重要性の高いニュース記事に加え、クリエイターへのインタビューや発表会、展覧会などのイベントレポート、独自の視点・切り口からのレビューやコラムなども多数配信。ポップカルチャーと現代社会が相互に影響し合う歴史を記録しながら、シーンの最先端にある新たな価値観や才能を発掘・発信している。

音楽・映像部門では、VOCALOIDやDTMなど多様なカルチャーが絡み合い複雑化するインターネット音楽シーンの現状を発信。ジャニーズから歌い手、ネット発アーティストまで、音楽やMV、映画を対象に、最先端技術を使った映像や膨大な時間がかけられたアナログ手法の作品、それらを生み出すクリエイターを紹介している。

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