「ニューヨーク・タイムズ」紙が、2000年1月1日以降に公開された映画を対象とした「ベスト映画100本」を発表した。このランキングは、ハリウッドをはじめ世界中で活躍する500人以上の監督、俳優、映画関係者らによる投票によって選出されたもの。
第1位はポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』、第2位はデヴィッド・リンチ監督の『マルホランド・ドライブ』、第3位にポール・トーマス・アンダーソン監督の『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』が続き、第4位にはウォン・カーウァイ監督の『花様年華』、第5位にはバリー・ジェンキンス監督の『ムーンライト』がランクイン。いずれもアカデミー賞やカンヌ国際映画祭など、数々の映画賞を受賞し高く評価された作品ばかりだ。
『パラサイト 半地下の家族』© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
その中で、宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』が第9位に選ばれ、唯一アニメーション作品としてトップ10入りを果たした。俳優のジョン・タトゥーロはこの作品について、「デパートや人混みで親とはぐれてしまったすべての子どもが共感できる映画です。みぞおちの辺りがキュッと絞めつけられるような感覚を覚えるでしょう。親になると、子どもと一緒に観なければならない映画がたくさんありますが、彼らとともに何かを発見できるというのは、非常に興味深い体験なんです」とコメントしている。
『千と千尋の神隠し』© 2001 Studio Ghibli・NDDTM
海外の映画ファンたちはこの結果に対し、SNSで「すべてのシーンが深く、記憶に残る」「異議なし!」「子どもの頃に観た。カオナシが本当に怖くてしかたなかった」といった声を上げている。