「何者かになりたい」──そんな切実な願いが、いつしかあなたを物語の枠に閉じ込めていないだろうか。

そんな問いを考える美学者・難波優輝さんによる『物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために』が、講談社現代新書から7月17日(木)に刊行される。

「私の人生とは何か?」という問いに、SNSのプロフィール欄や就活の自己PRといった物語が応答してしまうこの時代。その構造に批判を投げかける。

ポピュラーカルチャー研究を展開する美学者・難波優輝

難波優輝さんは1994年、兵庫県生まれ。会社員として勤務する傍ら、立命館大学、慶應義塾大学で研究員として活動している。

専門は、分析美学とポピュラーカルチャーの哲学。著書に共著として早川書房『SFプロトタイピング』などがあるほか、『なぜ人は締め切りを守れないのか』が、9月に堀之内出版からの刊行が控えている。

このほか、インターネット上でも様々なジャンルで執筆活動を展開。晶文社での連載「批判的日常美学について」やKAI-YOU Premiumでもインタビューやコラムを執筆している。

就活、推し活、MBTI、選挙演説、自分語り……物語化の持つ魔力

『物語化批判の哲学』は講談社のWebメディア・現代ビジネスでの連載をベースに大幅な加筆修正をおこなったもの。

就活、推し活、MBTI、選挙演説、自分語りという現代社会に広まっている物語化の持つ魔力と危うさを取り上げている。

本書は、そんな「物語化された人生」への批判する物語篇、ゲームやパズル、ギャンブル、おもちゃといった遊びを取り上げる探究篇という前後編で構成されている。

刊行にあわせて現代ビジネスでは、試し読みとして本書の一部が公開(外部リンク)。帯では、哲学者の永井玲衣さんと田村正資さん(QuizKnock)が推薦文を寄せている。

1990年生まれの地方在住。インターネットに青春時代を持っていかれた。VRとesportsが関心領域。最近はnoteを拠点に活動している。

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