
米サンフランシスコの連邦地裁は23日、米新興アンソロピックが人工知能(AI)の学習に著者の許可なく書籍を利用したことは米著作権法上合法との判断を示した。同社の行為は「フェアユース(公正利用)」に当たるとした。写真は同社のロゴ。2023年3月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
[ 24日 ロイター] – 米サンフランシスコの連邦地裁は23日、米新興アンソロピックが人工知能(AI)の学習に著者の許可なく書籍を利用したことは米著作権法上合法との判断を示した。同社の行為は「フェアユース(公正利用)」に当たるとした。
一方、同社が700万冊以上の書籍の海賊版をコピーし保管していたことは著作権を侵害し、フェアユースには当たらないとも指摘。12月に審理を行い、損害賠償額を決定するとした。
3人の作家は昨年、同社が著作物の海賊版を許可や報酬支払いなく大規模言語モデル「クロード」の学習に利用したとして訴えを起こしていた。
フェアユースの原則は、場合によっては著作権者の許可なく著作物を利用することを認めるもので、テクノロジー企業にとって重要な法的防衛策となる。今回の判決は、生成AIの文脈でこの原則について初めて示された判断となる。
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