大河ドラマからサスペンスまで数多くのドラマ作品を手がけた脚本家のジェームス三木(じぇーむす・みき、本名・山下清泉=やました・きよもと)さんが14日、肺炎で死去した。91歳だった。告別式は近親者で行った。

ジェームス三木さん死去、91歳…大河ドラマ「独眼竜政宗」や連続テレビ小説「澪つくし」など

脚本家のジェームス三木さん(2006年4月)

 満州(現中国東北部)生まれ。歌手活動などを経て、1967年に「月刊シナリオ」のコンクールに入選したのをきっかけに脚本家の道に進んだ。日本テレビ「かたぐるま」などの連続ドラマで頭角を現した。85年のNHK連続テレビ小説「
澪(みお)
つくし」は、沢口靖子さんが主演し、番組の最高視聴率は55・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)に達した。

 87年にはNHK大河ドラマ「独眼竜政宗」の脚本を担当した。戦国大名の伊達政宗を渡辺謙さんが演じ、歴代1位となる平均視聴率39・7%(同)を記録。「
梵天丸(ぼんてんまる)
もかくありたい」のセリフは流行語となった。95年の「八代将軍 吉宗」や2000年の「葵 徳川三代」も人気を博した。

 映画では、1989年に金権選挙を風刺した「善人の条件」の脚本を手がけ、初めて監督も務めた。滑らかな語り口でも知られ、音楽番組やトーク番組の司会も務めた。

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