
6月10日、中国ハイテク大手、騰訊控股(テンセント・ホールディングス)傘下の音楽配信会社テンセント・ミュージック・エンターテインメント・グループ(TME)は、同国のオーディオ配信プラットフォーム、喜馬拉雅(シマラヤ)を現金と株式を合わせて約24億ドルで買収すると発表した。写真は、TMEのロゴ。2021年3月、北京で撮影(2025年 ロイター/Florence Lo)
[10日 ロイター] – 中国ハイテク大手、騰訊控股(テンセント・ホールディングス)傘下の音楽配信会社テンセント・ミュージック・エンターテインメント・グループ(TME)(1698.HK), opens new tabは10日、同国のオーディオ配信プラットフォーム、喜馬拉雅(シマラヤ)(1698.HK), opens new tabを現金と株式を合わせて約24億ドルで買収すると発表した。
TMEは現金と、発行済み株式総数の5.2%を上限とするクラスA株で12億6000万ドルを支払う。またシマラヤの創業者・投資家に株式総数の0.37%を超えない範囲で株式を発行する。
ブルームバーグがこの買収について報じる前日、4月24日のテンセント株の終値に基づく株式総額は約11億5000万ドルになる。
買収でTMEは、歴史、ビジネス、エンターテインメントなど幅広いトピックに関する専門家とユーザーが作成したコンテンツを含む多様なクリエーターネットワークを利用できるようになる。
テンセントはポッドキャストやオーディオブックなどの長編コンテンツに大規模な投資を行っており、高品質のオーディオ、オンラインカラオケ、限定イベントへの参加などを抱き合わせたプレミアム体験を提供する「スーパーVIP」プログラムを拡大している。
この買収は近年の中国ハイテク分野での数少ない大型M&A(企業の合併・買収)取引の1つだ。2021年後半から始まった民間企業に対する前例のない取り締まりはディールメイキングを冷え込ませていた。
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