米メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは9日、同社を2つの上場企業に分離し、来年半ばまでにストリーミングおよびスタジオ事業とテレビネットワーク事業に分割する計画を発表した。

  発表資料によれば、ストリーミングおよびスタジオ事業にはワーナー・ブラザース・テレビジョン、ワーナー・ブラザース・モーション・ピクチャー・グループ、DCスタジオ、HBO、HBOマックス、さらに映画・テレビのライブラリーが含まれる。デービッド・ザスラフ最高経営責任者(CEO)が同事業を率いるという。また、グンナー・ウィーデンフェルス最高財務責任者(CFO)はCNNを含むエンターテインメントやスポーツ、ニュースのテレビブランドを有する新会社「グローバル・ネットワークス」を率いる。

  消費者の視聴習慣がこれまでの有料テレビからオンラインへと移りつつあり、ワーナー・ブラザースは最近、そうした変化に対応し、2部門体制への再編を完了した。米メディア企業は、ネットフリックスとの激しいストリーミング戦争に直面し、収益性の向上に苦戦している。アナリストは、企業が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)後の景気低迷から回復を目指す中で、統合の波が広がると予測していた。

  先週末のワーナー・ブラザースの株価終値は1.8%高の9.82ドル。同社の株価は年初から7.1%安となっている。

原題:Warner Bros. Plans to Split Streaming, Cable TV Businesses (1)

(抜粋)

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