バスケットボール漫画の金字塔、全世界累計発行部数1億8500万部を誇る『SLAM DUNK』(井上雄彦/集英社)。ファン待望となる電子書籍が6月2日に解禁された。解禁されるや否や大手電子コミックストア「LINEマンガ」の「スポーツ」部門で1位になるなど(※)、大いに注目を集めている。※6月3日12時現在
【お知らせ】6月2日よりSLAM DUNKがデジタル版でもご購読いただけるようになりました。6月2日よりSLAM DUNKがデジタル版でもご購読いただけるようになりました。 pic.twitter.com/zGa6idxARL
— 井上雄彦 Inoue Takehiko (@inouetake) May 22, 2025
タブレット端末の更なる普及が加速か
1996年の連載終了から約30年の期間を経て、遂に電子化が実現する運びとなり歓喜した往年のファンも多いことはずだ。電子化にあたり紙の場合にはやや見づらさもあったノド(ページの綴じ目)の開きにくい部分をしっかりと見ることができるのは利点だろう。
また、細かいところでも電子版の見開きについて井上雄彦が言及している。
余談ですが、原稿はB4サイズのケント紙に描いていて、2ページにまたがるいわゆる見開きの場合は、2倍サイズのB3の紙を横にして描いてました。連載当時は紙の本しかなく見開き2ページ単位でコマ割りしていたので、大きめのタブレット端末で見開きの状態にすると原稿に1番近く、読みやすいかもしれません…
— 井上雄彦 Inoue Takehiko (@inouetake) May 22, 2025
連載当時、見開きページを描く際には通常使用していたB4ケント紙の2倍のB3用紙に描いていたそう。その為、電子化に際しても画面の中心に紙の継ぎ目のない、迫力の見開きページを楽しむことができそうだ。井上も発しているように、タブレット端末で見開きの状態にすると原稿に1番近く読みやすいだろう。
最高の状態で電子版『SLAM DUNK』を楽しむ為にタブレット端末購入の流れが加速する可能性も否めない。本記事を読んでいる方はアンビリーバブルだと思われるかも知れないが、本作の主人公、桜木花道は不可能を可能にする男なのだから何が起こっても不思議ではない。ダンコたる決意で電子化を決断されたであろう井上雄彦の想いに最高のデバイスコンディションで報いたいところだ。
誰もが知るあの名台詞の起源や、作品初期の新鮮な空気感を味わえる喜び
2022年12月3日に公開された映画『THE FIRST SLAM DUNK』の大ヒットもあり、映画をきっかけに作品を知り、原作にまで手を伸ばした人も多くいるであろう一方、紙で作品を揃えるところまで中々手が出なかった人も一定数いることだろう。今回の電子化が作品を手に取るきっかけの一つになることは間違いない。