米国の人気スタンダップコメディアン、マーク・マロン氏は2日、自身の長寿ポッドキャスト番組「マーク・マロンとのWTF(WTF with Marc Maron)」が今秋で終了すると発表した。ポッドキャストというメディアを開拓してきた番組が、16年間の歴史に幕を下ろす。
「WTF」は2009年9月1日にコメディアンのジェフリー・ロス氏をゲストに迎えてスタートした。人気番組の「ジョー・ローガン・エクスペリエンス」より数カ月早く配信を始め、告白調の語り口と飾らない対話が人気を集めた。
依存症やうつ病、仕事の挫折について率直に語ってきたマロン氏。1600回以上に上るエピソードでは、ブルース・スプリングスティーン、ブラッド・ピット、ジョージ・クルーニー、オバマ元大統領らがゲストとして加わった。オバマ氏の2015年の出演は、現職大統領がポッドキャストに出演した初めてのケースとなった。
番組の成功は他のコメディアンたちがポッドキャストを始めるきっかけにもなり、その後ポッドキャストはメディアの人気カテゴリーの一つへと成長した。
マロン氏は番組内で「私たちは燃え尽きた。そして、自分たちのこれまでの仕事に心から満足している」と語った。
マロン氏はアップルTV+で4日から配信されるコメディーシリーズ「スティック」に出演するなど今後もエンターテインメントに関わっていく。
原題:Marc Maron Quits Podcasting After 16-Year Run, Citing Burnout(抜粋)