米エンターテインメント・メディア大手のウォルト・ディズニーは、映画およびテレビ部門で数百人規模をレイオフしている。ハリウッドの苦境が依然続いていることが浮き彫りになった。

  同社によればレイオフは2日に始まり、マーケティングや広報、キャスティング、開発部門、および企業財務部門の従業員に影響が及んでいる。

  ハリウッドではここ数年、コスト削減の動きが続いており、制作および雇用の両面で下降スパイラルに陥っている。カリフォルニア州バーバンクに本社を置くディズニーは、2023年2月に55億ドル(約7900億円)の経費削減を目指して7000人の人員削減を発表した。削減目標はその後、75億ドルに引き上げられた。競合他社も同様に数千人規模のレイオフを実施している。

関連記事:ディズニーが7000人削減へ、55億ドルのコスト節減計画を発表 (2)

  ディズニーは3月にネットワーク局ABCとエンターテインメントテレビネットワークで約200人の人員を削減。収益性向上を目指してカットした従業員数は、ここ数年で8000人を超えた。

  2日のレイオフはエンターテインメント業界誌のデッドラインが最初に報じた。ディズニーは昨年9月末の時点で約23万3000人を雇用。そのうち76%がフルタイムの正社員だった。

  ニューヨーク時間2日の株式市場で、ディズニー株は一時0.7%下げた。

原題:Disney Lays Off Hundreds in Film, TV as Industry Woes Linger (1)(抜粋)

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