
音合わせする(左から)あざみゆみこさん、トロイ・グーギンズさん、清水史津さん=金沢市広坂で
白山で8日 ピアノ、バイオリン、ナレーター共演 ジャンルを超えた音楽コラボレーションを手がけ、開設10年を迎えたミュージックアート北野印房(金沢市広坂)が8日、語りと音楽による公演「DUO−語りと紡ぐ」を白山市松任学習センターで催す。語り手が「妖精」になったり、能登地方への思いをつづったエッセーを読み上げたりすることで、演奏と一体になった舞台が繰り広げられる。(沢井秀和)
公演では、北野印房を主宰する清水史津さんが企画・ピアノを担当し、オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)のトロイ・グーギンズさんがバイオリンを演奏。CMなどで活躍するナレーターのあざみゆみこさん(金沢市)が語りをする。
「北欧の深い森には、小さな妖精たちが住んでいます。朝露のきらめき、風のささやき、彼らは自然のすべてを楽器にして、そっと音を紡ぎます」。ある場面では、あざみさんがそう語りかけ、シベリウスやグリーグらの曲が奏でられる。
別の場面では、歌う医師北山吉明さん(同)がつづったエッセー「風の旅」が読まれ、清水さんが作った曲「雨」「朝」「光」「巡」を奏でる。
あざみさんは「清水さんのピアノの音色が大好きで、その中に身を置けるのが幸せ」と笑みを浮かべ、トロイさんは「演奏する私たちもあざみさんの語りから感動がいただける」と相乗効果に期待する。清水さんは「最近、舞台をつくるのに興味が湧いている。皆さんも面白がっていただければ、うれしい」と話している。
午後3時開演。入場料3千円、高校生以下1500円。(問)北野印房の電子メールgreen.piano1019@icloud.com