5月30日に放送されたNHK連続テレビ小説『あんぱん』第9週ラストの池津祥子の怪演が、SNS上で話題となっている。

 本作は、『アンパンマン』を生み出したやなせたかしとその妻・暢の夫婦をモデルにした物語。生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかった二人の人生。何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描いている。

『あんぱん』朝田家も参加 『エール』『ブギウギ』にも登場した“国防婦人会”とは?

NHK連続テレビ小説『あんぱん』は舞台が1940年代に入り、のぶ(今田美桜)たちのような一般家庭にもより一層、戦争の影響が色濃く…

 池津が演じたのは、国防婦人会のリーダー的存在・餅田民江役。陸軍から乾パン作りを頼まれたのだが、屋村草吉(阿部サダヲ)の意思で断った朝田パン。そのせいで町内に「朝田パンは陸軍に逆らった」という噂が広がり、羽多子(江口のりこ)は国防婦人会の活動で孤立状態に。しかし、そんな羽多子に対して、民江だけが笑顔で「大丈夫。うちに任いちょいて」と言い……。その翌日、朝田家になぜか乾パンの材料が次々と運ばれて来る。なんと、民江が強引に話を進めてしまっていたのだ。

 これに対し、視聴者の「民江さんの笑顔が怖すぎる!」「笑顔なのに圧を感じる……」「乾パンを作らざるを得ない状況に追いやる民江……怖い」というコメントがSNS上に多く見られた。

 池津が朝ドラに出演するのは、『エール』(2020年度前期)ぶりの2回目。戦前から戦後にかけ、音楽で人々の心を元気づけ、癒やしてきた作曲家・古関裕而とその妻・金子の人生をモデルに描いた同作では、主人公・裕一(窪田正孝)の親友・久志(山崎育三郎)が住む佐藤家の女中・幸代役を演じており、久志を心配するものの決して甘やかしたりはせず、厳しいことを言いながらも彼を立派な跡取りにしたいという思いが滲む、繊細な表現を見せていた。

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