【虫嫌いの方は注意】ヤン・シュヴァンクマイエル90歳。『蟲』ほか3作品予告編

チェコの老錬金術師ヤン・シュヴァンクマイエル、「最後の長編劇映画」宣言。『蟲』同時公開『錬金炉アタノール』『クンストカメラ』シュヴァンクマイエル最新3作品、予告編が解禁!

1988年の『アリス』以来、『ファウスト』『悦楽共犯者』『オテサーネク』『ルナシー』『サヴァイヴィングライフ』と、これまで6本の長編を発表してきたチェコのシュルレアリストにして、アニメーション&映画作家ヤン・シュヴァンクマイエル(現在90歳)の最新3作品の日本公開が決定した。

「最後の長編劇映画」と宣言して完成させた『蟲』(2018)は、チェコの国民的作家であるチャペック兄弟の有名な戯曲『虫の生活』に取り組む、小さな町のアマチュア劇団の物語だ。とある稽古日のこと、コオロギ役を兼任する演出家は、メンバーたちのやる気の無さに、怒りが収まらない。不穏な空気でリハーサルが進むなか、やがて劇の展開と役者たちの行動が交錯し、ついに舞台に惨劇が訪れる…。

演劇の中の物語、それを演じる役者たちの素の姿、さらに『蟲』のメイキングも同時進行で提示されるという斬新な3層のメタ構造で、シュヴァンクマイエルならではのアニメーション技法も存分に味わえる本作。製作時には資金を補うためのクラウドファンディングが行われ、シュヴァンクマイエルを師と仰ぐクエイ兄弟やギレルモ・デル・トロも大々的に協力、日本のファンも含め世界中から多くの出資が得られて完成した。シュヴァンクマイエルの、シュルレアリストとしてのアプローチが極まった集大成的な一作だ。

加えて、シュヴァンクマイエルの現在と過去を捉えたドキュメンタリー『錬金炉アタノール』(20)、自身の奇怪なコレクションを見せ続ける驚愕の映画『クンストカメラ』(22)も同時公開!

ヤン・ダン&アダム・オルハ監督による『錬金炉アタノール』は、創作上のパートナーでもあった亡き妻エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーの想い出、長年、製作を支えてきたプロデューサー、ヤロミール・カリスタとの愛憎入り交じる関係、怪しげな呪物や作品の制作風景、そして日常生活をおくる姿など、シュヴァンクマイエルのあらゆる側面が赤裸々に映し出される。

過去作品の抜粋や記録映像もインサートされ、彼の全貌を把握する「入門編」とも言える1本。「驚異の部屋」「博物陳列室」を意味する『クンストカメラ』で映し出されるのは、チェコの南西部ホルニー・スタニコフにあるお城と旧穀物庫にあるシュヴァンクマイエル自身の「クンストカメラ」。世界中から集めたコレクション、自身や妻の作ったオブジェなど、一般の価値基準とは無縁の不思議なコレクションがヴィヴァルディの「四季」に乗って、ナレーションもなしに延々と映し出される。
『蟲』ほか2025年8月9日公開

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