出版物の取り次ぎをしている日販=日本出版販売は、去年11月20日から今月20日までの半年間の本の売り上げをまとめました。

それによりますと、「文庫」のジャンルで最も売れたのは、有吉佐和子さんが1977年に刊行した小説「青い壷」でした。

この作品は、ある陶芸家が作った“青い壷”がさまざまな人の手にわたる中で引き起こされる人間ドラマが描かれた短編集で、2011年に新装版として復刊されました。

出版社によりますと、じわじわと発行部数を伸ばし、3年前に作家の原田ひ香さんが寄せた「こんな小説を書くのが私の夢です」という帯が話題を集め、発行部数は新装版だけで56万部、過去の分も含めると80万部を超える異例のヒットとなっているということです。

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