動画/音楽コンテンツの共同レビューと承認のツール「Dropbox Replay」

 映像/音楽/画像コンテンツをクラウドで共有し、複数の関係者による共同レビューと承認を可能にする「Dropbox Replay」。この画期的なツールに対して、コンテンツ制作のプロフェッショナルたちからは高い評価の声が寄せられている。

 レビューコメントの1カ所への集約、フレーム単位での細かな修正指示、映像/音楽制作ツールとのシームレスな連携 ※注1――など、Dropbox Replayが制作現場にもたらすメリットは数多くある。今回は、これまでに掲載してきたインタビュー記事から“プロフェッショナルの声”をまとめる形で、あらためてDropbox Replayのメリットをお伝えしたい。

 なお、あらかじめ申し添えておくが、Dropbox Replayは、Dropboxユーザーならば誰でも無料で使える ※注2。ユーザーインタフェースもシンプルで分かりやすく、コンテンツ制作のプロでなくとも簡単に使いこなせる。最近では、一般企業でもマーケティングなどの目的で映像コンテンツを制作するケースが増えているが、そうしたユースケースでも便利に活用できる。

 ※注1:Dropbox Replayが連携できる映像/音楽制作ツールは、以下のとおり(本稿執筆時点のもの)。

  Adobe After Effects、Adobe Premiere Pro、DaVinci Resolve、Apple Final Cut Pro、LumaFusion、Avid Pro Tools

 ※注2:無料で使える機能やコンテンツ数には制限がある。有料の「Dropbox Replayアドオン」を追加契約することで、コンテンツ数の制限がなくなり、共有リンクのパスワード保護、動画の自動文字起こし/キャプション、「Dropbox Transfer」によるより大容量(最大250GB)のファイル転送などが利用できるようになる。

DMM TV:「コンテンツの品質向上に結実」。複数人による映像チェックを大幅効率化

DMM.com DMMオペレーションズ本部 デジコンプロセス部 動画配信グループ 映像チームの千野田仁氏(部署名は取材当時のもの)

 サブスク型動画配信サービス「DMM TV」で2.5次元舞台(2.5次元ミュージカル)関連の映像編集を手がける千野田仁氏は、舞台公演の翌日に配信を開始する「見逃し配信」コンテンツ制作を中心としたDropbox Replayの活用事例を紹介した。

 厳しい時間的制約がある中で、ファンが期待する高品質なコンテンツを届けるために、Dropbox Replayを使って、複数人で行う映像チェック作業のリードタイム(待ち時間)削減や、修正指示の行き違いによる手戻りの防止などを実現しているという。

■千野田氏が語った「Dropbox Replayのメリット」

 ・複数担当者による何重ものチェック作業を効率化、時間短縮

 ・メールでのやり取りならば発生する時間のロスをゼロに

 ・高いセキュリティで知的財産保護の面でも安心

■詳細記事

 ・「2.5次元舞台をきれいな映像で届けたい」品質向上にかけるDMM TVの熱意とDropbox Replay

■Numéro.8:「すさまじく効率的に」。フルリモートでの音楽制作の課題を解決

Numéro.8 代表取締役 岡ナオキ氏

 音楽制作・プロデュース事業を展開するNuméro.8の岡ナオキ氏は、音楽制作ソフトの定番「Avid Pro Tools」とDropbox Replayの連携によって、音源チェックバック(ミックスダウン後の音源確認)作業がどのように変化したかを証言している。

 音楽コンテンツの修正指示を伝えるうえでは、「楽曲のどの部分に対する指示なのか」を言語化することが難しく、メールやチャットでのやり取りではお互いの理解に食い違いが起こりやすい。Dropbox Replayの導入によって、そうした悩みが解消されたという。

■岡氏が語った「Dropbox Replayのメリット」

 ・修正箇所の指定を言語化する必要がなくなり、齟齬がなくなった

 ・ProToolsへのインポートでコメントを見ながら作業できる

 ・バージョン管理機能で修正前後の比較もしやすい

■詳細記事

 ・Pro ToolsとDropbox Replayの連携は「すさまじく効率的」。プロの音楽制作者がレビュー。

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