朝ドラ『あんぱん』(NHK総合)第8週ラストで、物語は驚きの展開を迎えた。のぶ(今田美桜)が次郎(中島歩)からのプロポーズを受け入れたのだ。第9週の予告にはのぶが花嫁衣装を着て祝言を挙げる様子が映っており、ここから嵩(北村匠海)が“逆転する告白”をする道は断たれていると言っていいだろう。
NHK連続テレビ小説(以下、朝ドラ)『あんぱん』は、『アンパンマン』の作者として知られるやなせたかしの妻・小松暢をモデルとした朝…
『あさイチ』(NHK総合)で“朝ドラ受け”を担った、「プレミアムトーク」ゲストの東村アキコは本番が始まったことに慌てるほど、『あんぱん』の放送に没頭。「結婚するんだと思って、びっくりして」と切り出すと、博多華丸も「びっくりしました」と鳩が豆鉄砲を食らったような顔で共感していた。前日、次郎を演じる中島歩がゲストに登場していた際も、華丸は「たぶんなんだけどダメなのよ」とコメントしており、その予想があえなく外れる結果となっている。
のぶが次郎と結婚するということに誰もが驚くその理由は、嵩がのぶという生涯のパートナーと共に『アンパンマン』を生み出していく未来を知っているからだ。第1話冒頭にも、50代前半ののぶと嵩が登場し、1973年に絵本として初めて出版されることになる『あんぱんまん』の前日譚としてのワンシーンが描かれている。だからこそ、「この後、次郎は……」と嫌な予感が脳裏をよぎってしまうのだが、そのことは一旦忘れよう。で、ここでポイントなのは、のぶが次郎のプロポーズを受け入れた理由だろう。

料亭のテーブル席に座った、のぶと次郎。「お会いしてちゃんと話す」と家族に話していた時、のぶの心は次郎からの結婚の申し込みを断ろうと思っていた。けれど、次郎はひたむきに自分のことを思い続け、結婚しても家庭には入らず、教師の仕事も続けてほしいと言ってくれた。正直なところに惹かれたという次郎に、のぶは今思っていることを正直に話していく。
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