KDDIは15日、韓国の映画配給会社であるPlus M Entertainmentと、日本と韓国での映画共同マーケティングでのパートナーシップの基本合意書を締結した。

 今回の提携により、KDDI Pictures保有作品とPlus M保有作品を双方で独占的に配給することで、日韓同時での劇場公開を実現する。また、過去の名作映画を最新技術で蘇らせるリマスター上映や、リメイクなどの共同IP開発を今後検討していくとのこと。

 今回の提携に至った理由としてKDDIは、日本と韓国それぞれの映画作品が市場特性や配給/興行体制の違いにより、韓国での公開から日本での公開までに半年から1年遅れが生じるなど課題が存在していた。

 両社はこうした背景を踏まえ、日韓両国の映画市場の発展とコンテンツ流通の円滑化を目的に戦略的パートナーシップを締結した。今後は、日韓同時公開や、両社保有作品の独占配給を軸に、人材交流も視野に入れながら、両国市場への映画作品の展開強化などに取り組んでいくと述べた。

 KDDI Picturesは、2022年に配給・制作事業に参入し、邦画作品の配給・制作を行っている。2024年からは「aespa: MY First Page」や「満ち足りた家族」などの韓国映画の配給も実施している。

 Plus Mは、映画やドラマなどの企画/制作/投資/配給/海外セールスを手がける総合エンターテインメント企業。「犯罪都市」シリーズや「ソウルの春」などの映画を手がけている。

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