二宮和也「子どもたちの映画館デビューに持ってこいの作品です」『シナぷしゅ THE MOVIE ぷしゅほっぺダンシングPARTY』【インタビュー】 1/2

-今回、アフレコを引き受けた理由と、「ぱるてぃ」の声を通してどんなことを伝えたいと思いましたか。

 最初に聞いた時は驚きました。「何だ何だ」という感じでした。でも家族というものの中のエンタメの一つとして、自分がほとんど言葉をしゃべらないキャラクターを演じることで、どういった感動や喜び、ワクワク感を与えられるのだろうと、新たな挑戦だと思いました。断る理由がなかったというのが受けた理由の一つです。あとは、世の中の家族のためというと大げさですけど、その一助になり得るもので自分が参加しやすいのは、やっぱり映画やエンタメなのかなと感じたので、やってみたいというのもありました。この映画は普通の映画から見れば特殊なので、そういう現場も見させてもらいたいと感じましたし、すごく興味が湧きました。

-劇場作品の声の出演としては約20年ぶりになります。収録現場で感じた違いや、赤ちゃん向けだからこそ感じた発見があれば教えてください。

 手法としてはそれほど大きく変わっていないと思います。今回は、ほとんど映像が出来上がった状態でアフレコに入れたので、色味や音や動きなどを共有しながらできたのはすごくありがたかったです。特にキャラクターに関しては、立体的にいろいろと見えてきたので、すごく助かりました。

-「シナぷしゅ」の番組を見たことはありましたか。また今回出演して新たに感じた魅力は?

 番組は、結構拝見させていただいていて。やはり番組の中でCMが入らないという形が、お子さんや一緒に生活しているお父さん、お母さんにとってもすごく集中できる時間になるので、お互いに好きなことができるというか。そういう作りになっているし、それを許した企業さんたちの心の広さを感じて、とても感銘を受けました。また、「アンコール」(※エンディング終了後に過去に放送された歌を1曲流すフォーマット)という形もよくできていると思うし、やっぱりいかに約30分、子どもたちをテレビの前から動かさないかということが考え込まれている番組だと感じていました。あとは、キャラクターもどんどん増えていきますし、好きなキャラクターが出てくる時と出てこない時に子どもたちが感じる不条理感や、今月はこの曲で行くという形も含めて、好きなものだけで成り立っているんじゃないというのは、ある意味必要な教育の一つだと思っていました。今回自分が出ることになって改めて勉強してみると、普段僕がやらせてもらっているようなバラエティー番組とはまたちょっと違う形態で、それを応援してくださっている方々のご理解というものに気づき、すごく学びになりました。

-「ぱるてぃ」をどんなキャラクターだと感じて演じましたか。

 僕自身は以前からいる「シナぷしゅ」のキャラクターたちの中に入っていくのは、割とドキドキするものもありましたし、ちょっとした不安もありました。でもそれは「ぱるてぃ」と共通する部分があると思っていたので、割と新鮮に、ドキドキしながらもそのままやらせていただいた形です。あとは「ぱるぱる」というせりふの中で、どう感情を乗せていけるかというやりくりぐらいで、割と楽しくやらせていただきました。

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