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女優・杉咲花(27)が主演を務める映画「ミーツ・ザ・ワールド」が、10月24日に公開されることが16日、発表された。
原作は、第35回柴田錬三郎賞を受賞した作家・金原ひとみ氏の同名小説。金原氏の作品が映画化されるのは、第130回芥川賞を受賞したデビュー作「蛇にピアス」(監督は演出家の蜷川幸雄さん、主演は吉高由里子)以来、17年ぶりとなる。
物語は、擬人化焼肉漫画「ミート・イズ・マイン」の推しキャラクターたちに情熱を注ぐ由嘉里(杉咲)が、結婚や出産で次々とオタク仲間が離れていく様子を見て婚活を始めるが、合コンで惨敗し歌舞伎町で酔いつぶれてしまう。そんな彼女を助けたのは、美しいキャバ嬢・ライ。この出会いが、由嘉里を新たな世界へと導いていく現代版“不思議の国のアリス”だ。
監督を務めるのは、様々なメディアで活躍する松居大悟氏。松居氏は劇団ゴジゲン主宰で全作品の作・演出を担当し、2012年に長編映画「アフロ田中」で初監督を果たした。松居監督は「今回初めて、『生きること』についての映画に挑みたいと思いました」と語り、「金原ひとみさんの原作や制作過程が、そうさせてくれました」と明かした。
役に向き合った杉咲は、「自分も誰かにとっての他者。そこに引かれた線のただ寂しいとき、この映画を利用してほしいです。孤独をむしゃむしゃ噛み砕く不束な心意気が、疲れてしまった誰かの血肉になってくれたらと心を込めました」と思いを語った。
また、本作のティザービジュアルと特報映像も公開となった。
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