カンヌ映画祭開幕、名誉賞のデ・ニーロがトランプ氏の映画関税批判

 世界三大映画祭の一つである第78回カンヌ国際映画祭が13日、仏南部カンヌで開幕した。24日まで開催され、コンペティション部門の最高賞「パルムドール」などを争う。写真は「名誉パルムドール」を受賞したロバート・デ・ニーロ(2025年 ロイター/Sarah Meyssonnier)

[カンヌ(フランス) 13日 ロイター] – 世界三大映画祭の一つである第78回カンヌ国際映画祭が13日、仏南部カンヌで開幕した。24日まで開催され、コンペティション部門の最高賞「パルムドール」などを争う。

初日の開会セレモニーでは米俳優ロバート・デニーロに「名誉パルムドール」が授与された。デ・ニーロは受賞スピーチで、トランプ米大統領が提案した映画関税を非難し、抗議を呼びかけた。

「(トランプ氏は)芸術、人文科学、教育への資金援助や支援を削減している。そして今、米国外で製作された映画に100%の関税をかけると発表した」とし、「創造性に値段を付けることはできない。しかし、関税をかけることはできるようだ。こうした攻撃は受け入れられない」と訴えた。

主催者側は政治色を避けて作品に焦点を当てたい意向だが、今年はパレスチナ自治区ガザ、ウクライナ、イランからの出品が含まれるほか、トランプ氏が直前に映画関税を表明したことを受け、映画以外の問題にも注目が集まっている。

審査委員長である仏俳優ジュリエット・ビノシュは、イスラエルの空爆によりガザで死亡したパレスチナ人フォトジャーナリスト、ファトマ・ハッスーナ氏をスピーチで称賛。同氏のドキュメンタリー作品も公開される。

今年のオープニング作品はフランスのコメディー映画「Leave One Day(英題)」で、コンペ部門には早川千絵監督の「ルノワール」が選出されている。

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