「この商品のよさを多くの人に伝えたい」

「フリーランスとして、もっと仕事を受注したい」

「自分のお店を地域の人に宣伝したい」

「相手に伝えたいことがうまく伝わらない。コミュニケーション上手になりたい」

こんなとき、必要となるのがPRの力。

ネット検索やSNS、AIの発達によって、だれでも簡単に効率よくPRをすることができるようになった反面、世の中に情報があふれすぎていて、“届けたい人に届ける”PRはむしろ難しくなったと感じている人もいるのではないでしょうか?

そこでご紹介したいのが、敏腕書籍PRである黒田剛さんの著書『非効率思考』

〈質問募集〉あなたのビジネス、敏腕書籍PRならどう宣伝する?【『非効率思考』黒田剛さん】_img0

 

黒田さんは、千葉県の書店「黒田書店」の息子として生まれ、その後書籍PRとして50万部を超えるベストセラーに数々貢献し、多くの出版社の編集者たちから絶大な信頼を置かれている人物。そして、そのPRノウハウをギュッと一冊にまとめたのが『非効率思考』なんです。

「効率の悪いことが、結局いちばん効率がいい」

この本では、一般的に重視されるコスパやタイパとは正反対のアプローチで、相手の心を動かす効果的な方法について語られています。

先日mi-molletでは、黒田さんと編集長・川良が対談。これまでもMEGUMI著『心に効く美容』をはじめPRと編集者の立場でタッグを組んだことがあるふたりでしたが、「本を読んで黒田さんのPRがうまくいく秘密がわかった」と編集長・川良も感動!

〈質問募集〉あなたのビジネス、敏腕書籍PRならどう宣伝する?【『非効率思考』黒田剛さん】_img1

 

「メール末尾の”ちなみに”が仕事を変える」ベストセラー連発の敏腕書籍PRが教える非効率なPR術【黒田剛さん×川良咲子・対談】>>

今回は、『非効率思考』についてそのノウハウを少しだけご紹介します。また、記事の最後では、黒田さんへの質問・コメントを募集! あなたのビジネスやコミュニケーションの相談にアドバイスをもらえるかもしれませんよ♪

 

 


PR=発信にあらず。とにかく「お困りごと」を聞く


PRしたいものが魅力的であればあるほど、「どうにかしてこれを伝えたい!」と、つい“発信”に力を入れてしまいたくなります。

しかし、黒田さんのPRはとにかく“聞く”ことに徹底しています。

お客さんには、まず「お困りごとはありませんか?」とヒアリング。そして自分ができる解決策を提示することを繰り返します。たとえば、黒田さんがPRを担当した書籍『妻のトリセツ』をメディアに売り込む際はこのように提案したそうです。

 


メディアのお困りごと①メディアで取り上げるには、新事実や意外性がほしい。

解決策『妻のトリセツ』は男性読者をターゲットに出版された本だったが、実際は3分の1の読者が女性である、という意外性のあるデータを伝える。

メディアのお困りごと②視聴率がとれるスタジオトーク向きのネタを探している。意見を戦わせて盛り上がれるテーマがほしい。



解決策本の中にある「夫が気づかない『妻を絶望させるセリフ』」を提案。合わせて読者からの実感のこもった感想の数々もシェア。

 


これによって、情報番組の企画会議を見事に通過。SNSでも話題が広がり、50万部を超えるベストセラーにつながりました。

まずはとにかく相手の話を聞くことが非効率なPRの第一歩。

黒田さんは、先に本の内容を細かく説明することはしません。メディア(お客さん)のお困りごとを聞きながら、「この本をどうやったら取り上げてもらえますか?」「このテーマはどんな形で伝えれば響きますか?」と繰り返し尋ねることで、さまざまな人の意見をもらい、新しい視点やアイディアに繋げているのだそうです。

 

エレベーターの中の15秒で何を話す?


今、大切なお客さんとエレベーターに乗っているとします。目的の階への到着まで約15秒。この間、あなたなら何を話すでしょうか。

ほかの人もいるからあえて何も話さない?

無難に天気の話をする?

少しでも相手の気分を上げるために、服装を褒める?

黒田さんは、そのどれもしません。エレベーターの中のわずか15秒でも、相手のお困りごとを聞き出し、解決策を提案していきます。

たとえばこんな感じに。

黒田さん「最近どんなネタが視聴率をとっているんですか?」

メディア「行列ができる店はやっぱり強いです」

黒田さん「あ、それならまさにおすすめの著者がいますよ! 2時間待ちの行列ができるケーキ屋さんのレシピ本が今度出るんです!」

黒田さんはこの時間を“エレベーターブレイク”と呼んでいます。忙しいメディアの人にPRするからこそ、わずかな隙間時間が大切。そのために、いつでも本を15秒でPRできるように「自分の中に15秒の動画をもつ」イメージで、この本についてはこれを話すという内容を決めているんだそう。15秒動画はまさにテレビCMのようなもので、最初の2秒で相手の興味を引くことが大切。

「今、読むと子どもたちが勝手に勉強し始める学習マンガがあるのをご存知ですか?」

話の途中でエレベーターが到着してしまってもOK。目的は話を最後まで伝えることではなく、「もっと聞きたかったな」と相手に思ってもらうことなのです。少しずつ相手の頭の中にポンと情報を置いておくことで、どこかのタイミングで問い合わせに繋がるケースも少なくないようです。

このように、すぐに実践できるノウハウが詰まった『非効率思考』。もしあなたが今PRやコミュニケーションに悩んでいることがあれば、ぜひ一度読んでほしい一冊です。

 


<黒田さんへの質問募集>

『非効率思考』の刊行を記念して、黒田さんにPRにまつわる相談や質問を募集します!「この商品(ビジネス)を、黒田さんならどうPRしますか?」など具体的なビジネスのご相談や、「こういったときはどう伝えますか?」といったコミュニケーションにまつわるお悩みまで、ぜひお寄せください。ご質問の内容は、ミモレ記事内にてご紹介させていただくことがあります。なお、いただいた質問すべてにお答えすることはできませんので、ご了承ください。また、『非効率思考』を読んだ感想もお待ちしております! 

 

募集締め切り:5月26日 10:00まで

※応募多数の場合、すべての質問にはお答えできない場合がありますので、ご了承ください

 

〈質問募集〉あなたのビジネス、敏腕書籍PRならどう宣伝する?【『非効率思考』黒田剛さん】_img2

 

『非効率思考 相手の心を動かす最高の伝え方』

(黒田剛/講談社)

書籍PRとして、多くの出版社から引っ張りだこになっている著者がこれまでの18年間、700冊以上の本のPRを担当し、600人以上の著者、300人以上の編集者と会ってPRの仕事を続けてきたなかで見つけた「非効率なのになぜか結局いちばんうまくいく」コミュニケーションの成功法則をまとめた一冊。自分のことや自分の仕事をもっとうまくPRしたい、ブランディングしたいと考えている方や、人とのコミュニケーションに悩みがある・苦手意識がある方におすすめです。



写真/大坪尚人

文/宮島麻衣

 

〈質問募集〉あなたのビジネス、敏腕書籍PRならどう宣伝する?【『非効率思考』黒田剛さん】_img3

 

 

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