2025年5月9日

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鑑賞方法:映画館

映像と音楽がGOOD❗️セットがとにかく美しく、南米の街の店の前の二人の立ち姿はそのまま美しい絵で切り取って持って帰りたいほどだった。小道具(ベッドマット、しわくちゃリネン、CAMELの煙草、ライター、マッチ、灰皿、グラス、拳銃、靴、小瓶から直接飲むビール、眼鏡 etc.)に衣装。リーは前半はずっと白ベージュの麻スーツ、よれて汚れもついている。ユージーンは登場の段階からリーだけでなく観客の心も掴んでしまった。若く美しく清潔、何よりヘアスタイルとうなじがいい。演じたドリュー・スターキー、大変だったと思う、そして情けないリーを演じきったダニエル・クレイグ、次の段階へジャンプ!最高のキャスティングだった。

リーはジーンに一目惚れしてからは思春期の子のように彼をずっと目で追う様子が切なくて辛くて可愛かった。彼に触れたい思いを妄想する。相手はつれない。こっちを向いてくれたと思ったらあっちに行ってしまう。二人の距離感が絶妙だった。

後半は二人で南米へ。リーの目的はエクアドルにあるという「ヤヘ」探し。リーはヤヘからテレパシーの力を得たい。そんな力があれば、いつもその場限りで終わる関係の繰り返しや、相手がクイアかどうか悩むことも、自分がクイアであることの複雑な思いと孤独からも解放されるかも知れない。ヤヘは植物学のコッター博士(レスリー・マンビルだと全然分からなかった!彼女の演技の幅はとてつもなく広くて上手い!)によれば「鏡」。前半でリーとジーンが映画館デートで見るのがコクトーの「オルフェ」。オルフェ(美しいジャン・マレー)がまさに鏡に手を入れるシーンだった。

前半と後半では色合いがかなり異なる映画。音楽、音響、光と陰、ホテルの長い廊下など町メインの前半が自分の好みかなと思った。

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