アップルはグローバル渉外業務と音楽部門の管理体制をそれぞれ再編することが、事情に詳しい関係者の話で分かった。最近実施した組織見直しの一環だという。

  グローバル渉外部門の再編には、欧州のほかインドや中国を含むアジア地域における政府対応チームの管理見直しが含まれる。一方、アップル・ミュージックでは、新たなリーダーシップ構造を導入し、2人の共同責任者が同部門をこれまで率いていたオリバー・シュッサー氏に報告する体制となる。事情に詳しい関係者が匿名を条件に話した。

  今回の組織変更に先立ち、アップルは今年、小売り部門を再編し、バネッサ・トリグブ氏をグローバル小売店責任者に昇格。製品部門では、音声アシスタント「Siri」とロボティクス事業の再編も行った。

  同社の広報担当者は、今回の変更についてコメントを控えた。

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Key Speakers At The BNEF Future Of Energy Summit

リサ・ジャクソン氏

Photographer:  Alex Flynn/Bloomberg

  政府関係業務の見直しの一環として、欧州とアジアの担当幹部は今後、オバマ政権で高官を務めた経歴を持つリサ・ジャクソン副社長の直属となる。グローバル政策担当副社長のニック・アマン氏の監督下からは外れる。

  ジャクソン氏はティム・クック最高経営責任者(CEO)の直属で、アップルの政府関係業務全体を統括するほか、環境や教育などに関する取り組みも担当する。

  アップルは世界各地で規制当局からの一段と厳しい監視の目を向けられている。トランプ政権の関税措置の影響にも直面していることから、政府渉外チームの役割は重要性を増している。

原題:Apple Revamps Global Affairs, Music Units in Latest Changes (1)(抜粋)

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