Netflixでいま視聴可能な映画のなかから、US版『WIRED』編集部が最新のおすすめ作品を集めた。もし、映画ではなくドラマシリーズを観たい気分であれば、Netflixのおすすめドラマのリストもチェックしてみてほしい。さらに多くの作品を探したい場合は、Amazon PrimeAppleTV+のおすすめ映画のガイドもある。

『鬼才之道 ~冥界タレント協会』

死後の世界では、生者を恐怖で支配することが経済活動となる。そうであるならば、死とはまさに資本主義的な地獄に他ならない。『鬼才之道 ~冥界タレント協会』は、そんな皮肉に満ちた世界観を描く、台湾発のホラーコメディである。幽霊界の頂点に君臨するキャサリン(サンドリーナ・ピンナ)と、かつての弟子であるジェシカ(イレブン・ヤオ)は、死後の世界で名声を勝ち取るため、次々と新たな「恐怖の演出法」を生み出していく。一方、新人幽霊のルーキー(ワン・ジン)は、死者としての役割を果たせなければ存在そのものが消滅するという現実を知り、恐怖を与える術を必死に模索していく。

本作は、社会の構造や価値観を痛烈に風刺する、鋭い視点を持ったオカルト・コメディである。ジョン・スー(徐漢強)監督・脚本によるこの台湾映画は、まるで『ビートルジュース』に真正面から挑むかのような、エネルギーと挑発に満ちた快作に仕上がっている。

『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』

『スパイダーマン:スパイダーバース』の続編となる作品。スパイダーマンとしての運命を生きる少年、マイルス・モラレスの成長が描かれる。前作はアカデミー賞を受賞したが、本作ではさらに広がったスパイダーバースの世界のなかで、マイルスが新たな試練に立ち向かう様子が描かれる。

支配的なスパイダーマン2099(オスカー・アイザック)の導きで、「スパイダー・ソサエティ」に加わることになるマイルス。しかし、彼だけは招待されていないことに気づき、避けられない悲劇が自分を待っていることを感じ取る。

前作以上に野心的なこの作品では、さまざまなヒーローたちが個性的なデザインやアニメーションスタイルで登場し、それぞれに命が吹き込まれる。次作『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』の公開が待ちきれなくなるほど、素晴らしい内容となっている。

『トロール』

WACOCA: People, Life, Style.

Pin