銀花の冠/初音ミク

いずれ消えゆく贈りもの

作詞作曲:irna
https://x.com/irna_sunrise366?s=21&t=gVrNnWC5_I75zRpa-Zqs8w
写真:萩牙あおい様
https://x.com/syuga_aoi?s=21&t=gVrNnWC5_I75zRpa-Zqs8w

歌詞

色彩の失せた空の下で
だれかの足跡に目を落とした
脆く柔い真綿を踏みつけた
君もそれを見ていて欲しい

影法師が凍りついた
進めないのは寒空のせい?
想い出が結露していく
その雫を掬い続けてる

十二月に花火が咲くなら
それはきっと君の瞳の中だけ

視界が真白で埋まる
静寂の世界で熱を分け合った
冠を被せてくれたね
仄暗い帷の内側で

この空は檻に等しい
枝だけ伸ばしてゆく街路樹
握っても消える銀の花
美しさがその対価だ

遠い春を思い浮かべたくないのは
消えたくないから

車窓に張り付いた花が
進んでゆく世界を彩ってゆく
冠を被せてくれたね
いずれ消えゆくものだったけど

ひとときの光を
ずっと愛していたいけれど
降り積もるものだけ増えていくんだ
「またいつか」を繰り返して

孤独に怯えた空が
世界に花を咲かせ続けて
冠を被せてくれたね
しめやかな街の中

覚えていたいと願った
その花はまるでプリズムみたいだ
世界を少し照らしてくれたね
それが記憶になるから

もう少しだけ溶けないでいて
銀花の冠

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