2023年のカンヌ国際映画祭で上映された唯一のロシア映画として大きな反響を呼んだ『グレース』。
今回解禁された本編映像は、父と立ち寄ったショッピングモールでのシーン。カメラの部品を探すから、と言って一人で向かったのは女性用品売り場。一台のバンで荒涼とした土地を行き来する自分の暮らしとは全く違う、煌びやかな店たち。買い物も、財布を持たずにポケットから取り出した現金で支払い、父にバレないよう袋も貰わずにポケットに突っ込む。買ったばかりの下着や化粧品を持ち、ひとり更衣室の鏡でまじまじと自分の姿を見る。同年代の女性も、母もいない、毎日が父と二人きりの生活のなか、思春期の不安と不満が募ります。
監督・脚本：イリヤ・ポヴォロツキー 撮影：ニコライ・ゼルドビッチ 音楽：ザーカス・テプラ
出演：マリア・ルキャノヴァ、ジェラ・チタヴァ、エルダル・サフィカノフ、クセニャ・クテポワ
原題：Блажь|Blazh 日本語字幕：後藤美奈
配給：TWENTY FIRST CITY 配給協力：クレプスキュール フィルム
［2023年／ロシア／ロシア語、ジョージア語、バルカル語／119分／カラー／ヨーロピアンビスタ］
２02４年１０月１９日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
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