「おれほどの馬鹿な者は世の中にもあんまり有るまいとおもふ」から始まる『夢酔独言』は、勝海舟の父、勝小吉(1802~1850年)が、己の無頼な人生を振り返り、その放蕩不羈な生涯を痛快なエピソードとともに、生き生きとした筆致で語られた回想録です。
旗本の身分でありながらも職を得られず、江戸有数の剣客にして、刀剣ブローカーを稼業とし、本所・浅草界隈の顔役でもあった小吉は、まさに色んな「境界」を行き来し、幕末を生き抜いた人物です。
『夢酔独言』の、あの破天荒な表現スタイルはどこから生まれたのか?
作者小吉の生き方は思想的にどのような流れまで遡れるのか?
ないじぇる芸術共創ラボでトランスレーター・イン・レジデンス(TIR)を務める翻訳家の毛丹青氏の問いを中心に、語り合います。
(登壇者)
清水正之(聖学院大学学長)
毛丹青(神戸国際大学教授、国文学研究資料館トランスレーター・イン・レジデンス)
入口敦志(国文学研究資料館副館長)
司会:黄昱(国文学研究資料館特任助教、古典インタプリタ)
詳細は下記のページをご参照ください。
https://www.nijl.ac.jp/pages/nijl/event/musuidokugen2/index.html
収録:令和4年8月26日
令和4年度日本博イノベーション型プロジェクト
国文学研究資料館
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ないじぇる芸術共創ラボ
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