学校へ行かない中2女子と老人の心の交流/映画『きのう生まれたわけじゃない』予告編

“人間は、過去から逃れられない。過去にやったこと、忘れていいわけでもない。”わからないことを理解しようとしながら、新しい世界の入り口に立つ人々に贈る、福間健二が最後に遺した、この世界への希望の贈りもの。『きのう生まれたわけじゃない』予告編が解禁!

長篇第一作『急にたどりついてしまう』(95)以降、常に既成概念にとらわれない自由で豊かな映画表現を探求してきた福間健二監督。

最新作となる本作は、学校に行かない中学2年生の七海(ななみ)と、妻を亡くした元船乗りの77歳の老人、寺田との心の交流を描いている。七海を演じるのは幼い頃から舞台などに出演するも、今回が映画初出演となるくるみ。そして、老人寺田役は、なんと福間監督自身が演じている。

予告篇は、「七つの海って書いて七海、どうぞよろしく」と七海の自己紹介から幕を開ける。

続けて、母親との生活、公園で楽しげに持ち寄り宴会をしている老人たちと出会う七海。寺田と仲良くなった七海が、寺田についていく中で様々な出会いを遂げていく姿を垣間見ることができます。「どうしたら変わることが出来る?」と悩む七海に、寺田は「ゴロゴロするんでも、ちゃんとゴロゴロできると、いいかな」と自身がやっている不思議なゴロゴロ体操を披露するというユーモラスなシーンも。

七海と心を通わせる「夫を亡くしたばかり」の岬と、若くして亡くなった寺田の妻綾子の二役を、福間監督の『秋の理由』にも出演した正木佐和が演じている。寺田の「唯一の親戚」の次郎を演じるのは映画監督でもあり俳優の守屋文雄。いまおかしんじ、城定秀夫監督の作品などに出演している守屋を福間監督が観て、いつか自作に出てもらいたいと考えていたことが、今回実現した。またピンク映画を中心に100作品以上に出演し、自身も監督でもある今泉浩一や、『ふゆうするさかいめ』(20)を監督し、『夢の涯てまで』(23/草野なつか)に出演もしている住本尚子らも出演。福間映画ならではの独特のキャスティングも見どころのひとつ。

2023年3月、この作品を完成させて3日後に、福間監督は脳梗塞で倒れ、療養中に肺炎を起こして4月26日に74歳で亡くなった。本作は「詩を生き、映画を生きた」福間健二監督の最後の作品となった。

予告篇では福間監督の映画企画時の言葉も使用されている。「人は人に出会い、何かを受け取り、与えあうことで、小さな希望をつかむことはできる」。まさにそのように生きた福間健二が遺した、この世界への贈りもののような作品に期待したい。
『きのう生まれたわけじゃない』は2023年11月11日公開

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