異世界居酒屋「のぶ」, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=3561357 / CC BY SA 3.0

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『異世界居酒屋「のぶ」』(いせかいいざかや のぶ)は、蝉川夏哉による日本のライトノベル。
イラストは転が担当している。
小説投稿サイト「小説家になろう」にて2012年10月より連載が始まり、宝島社より2014年9月から刊行されている。
また、2016年8月より加筆修正を経て、新規エピソードが追加された文庫本が刊行されている。
第2回エリュシオンライトノベルコンテスト(なろうコン大賞、現: ネット小説大賞)受賞作。
2021年2月時点でシリーズ累計発行部数は400万部を突破している。
中世ヨーロッパ風の異世界にある、帝国の古都 アイテーリア で営業している居酒屋「のぶ」。
大将として店を開業した矢澤信之と、成り行きで彼に同行して店を手伝うことになった千家しのぶの二人が、京都にあるシャッター通りと言われるほど寂れた商店街の一角でオープンしたはずの店。
しかしなぜか店の表口は、異世界のアイテーリアと繋がっていた。
それから「のぶ」の店内で、また時には店外で、様々な事件や出来事が今日も起きていく。
ある日、徴税請負人のゲーアノートが、下調べのために「のぶ」に来店する。
その時たまたま外出していたタイショーに代わり接客するシノブだが、手の混んだ料理は出すことができずにいた。
自分の賄い用にとパスタを茹ではじめたシノブだが、ゲーアノートがそれを注文する。
子供の頃食べたパスタを懐かしく思い出したゲーアノートは、改心して無理な徴税を止め、以来「のぶ」の常連となる。
のちにゲーアノートは、「のぶ」の営業に様々な手助けをしてくれるようになった。
帝国親王に嫁ぐ予定のヒルデガルドが、叔父のヨハン・グスタフに連れられて来店する。
わがままに育ったヒルデガルドの「臭くなくて辛くなくて酸っぱくなくて苦くなくて固くなくてパンでも芋でもお粥でも卵でもシチューでもない美味しいもの」という注文を受けて、「のぶ」はあんかけ湯豆腐を始めとするコース料理でもてなし、満足してもらうことができた。
後日このときの「アンカケユドーフ」が王都で話題となり、「のぶ」の評判を上げるきっかけとなる。
店の前を通りかかった貧しい少女エーファは、厨房の蛇口を見てきれいな水を出す魔法の道具だと勘違いし、それを盗もうと店に忍び込む。
それを見つけたシノブは、事情を聞いてエーファを皿洗いとして、店で雇うことにする。
こうして異世界でひとり目の「のぶ」の従業員が誕生した。
エーファはその後、稲荷神社の神の使いを追いかけて、一度こちらの世界に迷い込んでしまったことがある。
常連客の一人衛兵隊の中隊長ベルトホルトは、トラブルから新婚であるにもかかわらず、用意した住まいへ入居することができなくなってしまう。
自分が不在となる日中の新婦の居場所として、「のぶ」に妻ヘルミーナを雇うよう依頼し、2人目の従業員が誕生する。
異世界では、鰻は人気のある魚ではなかった。
たくさん捕れるが引き取り手がなく安かった鰻を「のぶ」で蒲焼きにして提供したところ、異世界でも大人気となる。
それをきっかけとして互いに反目していた3つの水運ギルドが手を結び、古都の運営面でも力を合わせるようになる。
後には、複数のギルドが協力して新鮮なタコを北方から輸入したり、新たな水路を開発するまでとなる。
物語開始時はタイショーとシノブの2人で切り盛りしていた事もあり、「のぶ」の営業時間は夜のみであった。
のちに鰻の蒲焼きが流行りだすと客の混雑を抑えるため、エーファが「のぶ」で働くようになっていたこともあって、昼食の時間帯も営業する事となった。
それでもてんてこ舞いになったときには、ヘルミーナの発案で昼食時のみ鰻弁当を販売するようになる。
古都の有力者バッケスホーフは、「のぶ」で提供している生ビールが、異世界では違法とされているラガーであることを見抜きそれを責めた。
しかしゲーアノートを始めとする「のぶ」の常連たちが店のために尽力し、バッケスホーフの企てを失敗させることができた。
後日、北方三領邦との会議のために古都に赴いた先帝も「のぶ」に来店し生ビールを飲むが、それが禁制のラガーとは異なるものだと認めたうえで、ラガーに関する勅令を取り下げた。
なお、先帝はこの時の「のぶ」でのもてなしを参考に、北方三領邦との会議をも成功させることができた。…

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