噂は本当だった。レッドカーペットを席巻したボブの時代が、ついに幕を閉じようとしている。
ここ数年、あごのラインで切り揃えたチョッピーなカットや、ロマンティックなヴィンテージ風クロップが主流だった。しかし、2026年のオスカーのパーティをはじめとする近年のレッドカーペットでは明らかに変化が起きている。ヘイリー・ビーバー、プリヤンカー・チョープラー、カイア・ガーバーといった時代のアイコンたちが選んだのは、より自然で、作り込みすぎないヘアスタイル。そう、「ミディヘア」の再来である。
ロブ(ロングボブ)とも異なり、かといってセレブリティが見せる腰まで届くような極端なロングでもない。ミディヘアが提供するのは、あくまで「リアルで自然な長さ」だ。柔らかなレイヤーや繊細なテクスチャーを伴うこのスタイルは、誰もが手に届く憧れのリアリティを演出してくれる。奇抜なカットは必要ない。ツヤのあるグロス感と、顔立ちを引き立てるさりげないスタイリングさえあれば、髪は最高にヘルシーに見えるのだ。
レッドカーペットで、ヘイリーはこのトレンドの完璧な手本を披露。鎖骨のあたりまで伸びたボブ(グロウンアウト・ボブ)をベースに、毛先を外ハネに仕上げ、鏡のような光沢をまとわせたスタイルだ。
年間で最も注目されるイベントにふさわしく、華やかでボリュームのある仕上がりだが、そこには不思議とリアルに通じる、親しみやすさと控えめな美しさが共存している。いわば、クワイエット・ラグジュアリーをヘアで体現したようなスタイルである。
プリヤンカー・チョープラーやカイア・ガーバーも、このトレンドの説得力を高めている。プリヤンカーはつややかなブルネットに柔らかなブローで丸みを持たせ、カイアは深く分けたサイドパートに軽やかでエアリーな質感に。両者に共通しているのは、エクステンションに頼らず、胸元より長くならないナチュラルなレングスをキープしている点だ。
彼女たちに共通するのが、かつて「象徴的な短髪」で話題をさらった過去を持つこと。ヘイリーの「ボーイボブ」は一世を風靡したし、プリヤンカーの無造作なクロップヘアも当時の彼女としては意外な変化だった。カイアの「スーパーモデル・ロブ」も、多くの女性たちにインスピレーションを与えたのは記憶に新しい。
しかし、彼女たちが今、そのエッジの効いたシグネチャーヘアを卒業しようとしているのは紛れもない事実だ。ボブのブームは去った。直近でボブにしていたエマ・ストーンでさえ、アワードシーズンが進むにつれて、徐々に髪を伸ばし始めている。
「ボブのトレンドに乗り遅れた」と心配している人も安心して。より軽やかなミディレングスへと移行していく今、ヘアのインスピレーションは巷にあふれている。
もし今ショートで、その短いカットが気に入っているのなら、2026年らしいテクスチャーを楽しめる「ビクシー(ボブ×ピクシー)」で無造作に仕上げるのもおすすめだ。
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