ブライトリングが宇宙空間で使用可能なクロノグラフとして開発した、24時間表示の腕時計「ナビタイマー コスモノート」から、新作が登場した。文字盤にメテオライト(=隕石)を用いた特別な「ギャラクシーブルー」文字盤は、アメリカで先行発売されたのち、5月ごろから順次日本でも展開される予定。世界限定450本、価格は166万1000円となる。
ブライトリングが「ナビタイマー コスモノート」を開発したのは1962年のこと。宇宙飛行士のスコット・カーペンターが宇宙船「オーロラ7号」での周回軌道飛行のために24時間表示の文字盤を備えた特別なナビタイマーを製作してほしい、という依頼を受けて作り上げたモデルである。宇宙空間では昼夜の判別が難しく、1日のリズムが作りにくい。また、地球の管制室との交信に際して時間は極めて重要なファクターでもある。そうしたいくつかの課題について、24時間表示の腕時計があれば手元だけでも地球上の昼夜まで確実に判別できるというのが製造背景となっている。もちろんパイロットにとって必須機能である計算尺を腕時計に備えた「ナビタイマー」である必要があったことは言うまでもない。かくして、同年5月24日にスコット・カーペンターは地球の軌道を3周して地球へ帰還。ブライトリングは正式に宇宙へ行った最初のスイス製腕時計製造ブランドとしての栄誉を獲得することとなった。
以来、地球周回軌道を飛行した最初のアメリカ人、ジョン・グレンは日常生活でもナビタイマー コスモノート(リファレンス809)を愛用し、ジェミニ4号、アポロ9号作戦のの司令官を務めたジェームズ・マクディビットも自身の腕時計としてナビタイマー コスモノートmk5を選択。フランス初の女性宇宙飛行士であるクローディ・エニュレは、1996年のソユーズTM-24号でのミッション中、左手首にコスモノート、右手首にブライトリング エアロスペースを着用するなど、著名な宇宙飛行士たちが公私にわたりコスモノートを着用し続けた事実が残っている。また、最近でも2022年に宇宙飛行士のロバート・ハインズが、国際宇宙ステーションに向かう宇宙船ドラゴンでのミッション中に、 B-1 リミテッドエディションを着用。ポーランドのESA宇宙飛行士スワウォシュ・ウズナニスキ=ウィシニフスキも、2025年7月の20日間にわたる宇宙飛行中に24時間表示のナビタイマーを着用していた。

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