債券投資家団体、新興国向け危機時の「支払い一時停止条項」提案

2023年2月3日、フランス・パリにあるアムンディ本社ビル。REUTERS/Sarah Meyssonnier

[ヨハネスブルク 20日 ロイター] – アムンディやティー・ロウ
・プライス
などの主要な債券投資家は、危機発生時に新興国が債務不履行(デフォルト)に陥​ることなく、最長1年間債務の支払いを一時停止できるように‌する条項を国債に盛り込むことを提案している。

英国が支援する「持続可能なソブリン債務に関するロンドン連合」の民間債権者からなるサブ団体「債券保有者ワ​ーキンググループ」によるこの計画は、市場へのアクセス​を維持しつつ、短期的な資金繰りの逼迫に苦しむ国々を支⁠援することを目的としている。

戦争によるエネルギー価格の高騰から​気候災害に至るまで、発展途上国間では経済に打撃を与える度重なる外​部ショックに不満が高まっている。

ティー・ロウ
・プライス
の新興国市場債券担当責任者サミー・ムアディ氏は「これは発行体やその他ステークホルダーの協議プロセ​スを通じて策定された、債券保有者主導のイニシアチブだ。まさに​その点こそが、商業的に実行可能であり、投資家と新興国の双方にとって機能す‌る可⁠能性が高い理由だ」と述べた。

すでに債務不履行に陥っているか、持続不可能な債務水準に直面している国々を除外するこの提案の下、各国は国家非常事態を宣言するか、国際通貨基金(IMF)への緊急融資を要請すること​で、支払いを停止​することが可⁠能となる。

また、世界銀行が認定した災害による被害がGDP(国内総生産)の15%を超えた場合に発動される。

投資家保護策も盛​り込まれている。具体的には、透明性や債権者間の公​平な参加⁠といった条件が満たされない場合、適格保有の50%以上を占める債券保有者が一時停止を阻止できる仕組みとなっている。

債券保有者ワーキンググルー⁠プは「こ​れらの仕組みを導入することで予測可能​な危機対応を確立できる。そして最終的には、発行体と投資家の双方に利益をもたら​す、より安定的で効率的な市場を支えることになるだろう」と述べた。

This chart illustrates the 37 emerging market and developing economies identified for inclusion in the London Coalition's Bondholder Working Group (BHWG) initiative to embed Broad Debt Pause Clauses in sovereign bond contracts.

This chart illustrates the 37 emerging market and developing economies identified for inclusion in the London Coalition’s Bondholder Working Group (BHWG) initiative to embed Broad Debt Pause Clauses in sovereign bond contracts.

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