妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちの本当の苛立ち、あふれんばかりの悩みとは? 専門家の解説を元に、リアルな事象に切り込んでいく。それが『女たちの事件簿』
日本家族計画協会の「男女の生活と意識に関する調査」(2020年)によれば、既婚者のうちセックスレス状態にある夫婦の割合は51.9%にのぼる。子育て・仕事・疲労が重なる中で、夫婦の夜が自然消滅してしまうケースは珍しくない。だが、長い空白の後に訪れる「再開」の場面にも、思わぬ落とし穴が潜んでいる。
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「夫婦間だからこそ、性的同意の確認をないがしろにしてしまうケースが多いのは事実でしょうね。長年連れ添った相手だから大丈夫、以前は問題なかったから今回も、という思い込みは危険です。たとえ夫婦であっても、その都度きちんと意思を確認し合うことが、互いの信頼を守ることにつながります。
また、同意の内容は具体的であることが重要で、『ある行為にOKを出したこと』が、『すべての行為への同意』を意味するわけではありません」 こう語るのは、危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏だ。
旗本浩介さん(仮名・49歳)は、29歳のときに3歳下の妻と結婚。3人の子どもに恵まれ、今年、末っ子が中学生になった。 子育てに追われた20年間を経て、ようやく手が離れてきたという実感が出てきた。
「やっと夫婦2人の時間が戻ってくるかもしれない…なんとなくそんな予感も持ち始めていたところでした。ちなみにレス歴は5年ほど。子どもの成長とともに自然と遠のいてしまった感じです」
共働きで時間がないことも大きく影響した。
「お互い仕事も忙しかったですし、思春期の子どもがいる家ではそんな雰囲気にはなれませんよね。最後は確か、子どもたちが祖父母の家にスキーに行ったタイミングでした。以来、一度もしていません」
それが今年の春、思いがけず状況が変わったという。
「大学生の長男と高校生の次男はそれぞれ旅行と遠征で家を空け、末っ子の三男はカナダに住む叔父のもとへひとり旅に出かけたんです。 叔父が出張で帰国するタイミングに合わせ、一緒に飛び立ちました。三男は幼い頃から英語を習っていたので出かけていきましたよ」
こうして数年ぶりに、夫婦2人きりの日が訪れた。
「何年もこんなことはなかったから、少し気恥ずかしさもありました。家で食事をするのも落ち着かないからと外食をして、帰宅してそのまま家で……」
久しぶりすぎて会話の糸口を探りながらも、それでも悪くない夜だったと浩介さんは笑う。子どもたちが巣立っていく時間を、夫婦でゆっくり感じたような気がしたそうだ。
「やっぱり体を重ねるだけでわかること、伝わる思いがあるなと呑気に思っていたんですけど…」しみじみと幸せを感じながら眠りについた翌日、先に仕事に出ていた妻からLINEが届いた。
ー昨日のは、不同意だから。
「何事かと思いました。妻とはいえ、血の気が引きましたね。理由は、避妊をしなかったこと。実は妻からかけられた言葉に興奮して、あるミスをしてしまったんです……」
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※本記事で使用している写真はイメージです。
【取材協力】危機管理コンサルタント|平塚俊樹氏 【聞き手・文・編集】
矢口頼子 PHOTO:Getty Images【出典】日本家族計画協会の「男女の生活と意識に関する調査」(2020年)
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