スイスの独立系マニュファクチュールブランド【ユリス・ナルダン(ULYSSE NARDIN)】が、ラリーイベント「ガムボール 3000」との第3弾コラボレーションモデルとなる「フリーク X ガムボール 3000 エディション2」を発表した。150本のみの限定生産。価格は658万9000円。
機械式時計の製造において、既存の概念を根底から覆すことは容易ではないが、ユリス・ナルダンが2001年に発表した「フリーク」は、まさにその不可能を成し遂げた存在だ。ムーブメントそのものが時刻を告げる革新的な構造や、シリコン製部品を業界に先駆けて採用し、35件もの特許を取得したその歩みは、腕時計史における画期的なタイムピースの一つとして高い評価を集めている。
既成概念に囚われないユリス・ナルダンの哲学は、1999年に英国の起業家マキシミリオン・クーパーが設立し、既存の枠組みを打ち破り発展してきたラリーイベント「ガムボール 3000」と深く共鳴する。1週間にわたり3000マイルを走破するこの壮大な自動車と音楽の祭典には、世界中から著名人やアーティスト、起業家が集結。その熱狂は世界的なメディアの注目を集めるだけでなく、数百万人のファンが現地やオンラインで追いかけ、絶大な盛り上がりを見せている。ユリス・ナルダンと「ガムボール 3000」は2024年より毎年コラボレーションモデルを発表しており、今回2026年の同イベントの北米開催を祝う「フリーク X ガムボール 3000 エディション2」を披露した。
本機のアイデンティティを決定づけるのは、“自由”や“エネルギー”といった「ガムボール 3000」の精神を象徴するブラックとオレンジのカラーコンビネーションだ。ブラックDLCチタン製ケースに、オレンジで随所を彩ったアワーディスクを組み合わせ、そこにオレンジのインサートとステッチを施したブラックのラバーコーティングストラップを装備。アワーディスクには、航空宇宙産業から再利用した超軽量カーボンファイバーを原材料とする超高性能素材「カーボニウム®」を採用している。オレンジ色のエポキシ樹脂とカーボンファイバーを融合させた同素材は、ダマスカス鋼を彷彿とさせる独特のうねり模様を描き出し、二つとして同じ表情のディスクは存在しない。この軽量かつ堅牢なディスクが12時間で1回転することで時を指し示し、その上部ではブリッジなしで支えられたフライングカルーセルが1時間ごとに自転しながら、分を静かに刻んでいく。
