妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちの本当の苛立ち、あふれんばかりの悩みとは? 専門家の解説を元に、リアルな事象に切り込んでいく。それが『女たちの事件簿』
文部科学省は子どもが性暴力の被害者や加害者にならないための教育として、文部科学省が2023年度から全国で進めるプログラム「生命(いのち)の安全教育」について、見直しをすすめ、この度「性的同意」についても記載がなされることになったという。
内閣府の「男女間における暴力に関する調査」(令和5年度)によれば、交際相手からなんらかの暴力の被害を受けたことがあると答えが割合は18.0%。女性が22.7%、男性が12.0%だ。社会が「性的同意」への意識を高める一方、実際のカップルの間でどう実践するかについては、まだ手探りの状態が続いている。
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「性的同意という言葉は知っていても、実際の場面でどう確認すればいいかわからないと答える男性は非常に多い。特に世代や育った環境によって感覚が大きく異なり、それが認識のズレを生んで、意図せず相手を傷つける結果につながることがあります。また、一度同意を得たとしても、行為の途中で気持ちが変わることもあります。同意は『継続的に確認していくもの』だという理解が必要です」
こう語るのは、危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏だ。
米本誠さん(仮名・32歳)は、地方から大学進学を機に上京した。地方と都市部では、性的同意への意識に差があるのではないか…最近そう思うようになったと話す。
「地元の仲間は結婚が早くて、すでに父親になっている人が多い。彼らはレスの悩みも多く、同意云々の前の話だという人も多いですね。一方で、都会の先輩たちは、法改正に戦々恐々としている印象です。後輩のなかには『性的同意は当たり前』というタイプもいる。僕はその中間で、中途半端な世代なんだと思います」
同意書を作成する知人がいる一方、「ムードが壊れる」と毎回の確認を嫌がる人もいる。誠さんはどちらでもない、まさに過渡期の世代だという実感があるようだ。
現在交際しているのは10歳年下の女性。その年の差もあり、丁寧に同意を重ねることを意識してきたという。しかし、付き合いたての頃、思わぬ場面があったと振り返る。
「いいムードになって、押し倒しそうになったとき、『私、同意してない!』と叫ばれて。正直びっくりしました。これまでの彼女と、そんな展開になったことがなかったからです」
ただ、この出来事が自らを省みるきっかけにもなったと話す。以前付き合った女性たちも、もしかしたら本当は嫌だったことがあったのかもしれない……と気づき、反省したそうだ。
それからの誠さんは、ムードに欠けると内心感じながらも、行為はもちろん、触れる前には必ず言葉で確認することを徹底するようになった。「いい?」と声をかけてOKをもらう。ムードより誠実さを取ることにしたという。
そのやり取りを積み重ねること、実に3ヶ月。
「彼女のことが大好きだからこそ、絶対に傷つけたくなかった。付き合ってこんなに我慢したのは初めてです」
これだけ丁寧にやってきたのだから大丈夫。そう思いながら、晴れて2人は一夜を共にした。
「にっこり笑って『いいよ、OK』と言ってくれたはずだったんですけど……」
ところが翌朝、彼女から言われたのは「取り消したい」という一言だった。
「血の気が引く感覚でした。話し合いをした結果、クーリングオフはできなかったんです」
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※本記事で使用している写真はイメージです。
【取材協力】危機管理コンサルタント|平塚俊樹氏 【聞き手・文・編集】
矢口頼子 PHOTO:Getty Images【出典】内閣府の「男女間における暴力に関する調査」(令和5年度)
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