
自分のペースで体を伸ばすよう呼びかける打田郁恵さん(中央奥)=小松市芦城センターで
難病発症が契機
講師・打田さん意気込む 小松市民でつくるヨガサークル「ふんわりヨガRojo(ろじょう)」が4月で6年目を迎えた。市民の地域活動を支援する市の助成期間を終えたが、会員数も増え、活動を広げる。講師はヨガインストラクターの打田郁恵さん(42)=同市丸内町。神経系の難病「多発性硬化症」を発症したのをきっかけにヨガを始め、自分のペースで楽しむヨガを教える。打田さんは「健康であることは当たり前ではない。ヨガで体と精神を整えられると伝えていきたい」と意気込む。(井口愛梨)
打田さんは金沢市で化粧品販売員の仕事をしていた30歳の時に発症。全身のしびれや味覚障害、歩行困難に悩まされた。環境を変えようと退職し、症状緩和のため医師から勧められたヨガを始め、1年後にフリーランスのヨガインストラクターとして活動を始めた。ヨガを教えるために勉強していくうちに、自分の体は何をしたらどうなるのか理解が深まり、今となっては発症したことを「ありがたい」と思えるようになった。「生徒さんたちの体の悩みも聞きやすくて、ある意味よかった」という。
芦城センターの一室を借りて個人でヨガを教えていた打田さんは2020年、センター職員から教室を開くよう勧められた。教室は当初定員は12人だったが、翌年には抽選漏れが出るほどに。より多い人数に対応するため22年にサークル化し、現在42人が会員になっている。
同センターで3月末、19人が参加して25年度最後の教室があった。打田さんの指導の下、参加者は足の裏から背中、首にいたるまで全身の筋肉を丁寧に伸ばしていった。打田さんは「周りを見ないで自分の体に集中して心地の良い体勢を探して」と呼びかけた。サークル発足当初から参加する主婦の公文直子さん(64)は「ここに来れば体がすっきりしてよく眠れる。体のメンテナンスとして続けたい」とほほ笑んだ。
3月まではレッスン代1回500円だったが、助成金期間の終了に合わせ、4月から800円になる。レッスンも月2回から毎週火曜に増やす。サークルリーダーの村西恵子さん(69)は「市の支援があれば、レッスン代を上げずにサークル活動を継続しやすかった。今後は活動日数を増やすことで参加しやすい場にしていきたい」と話した。参加申し込みは不要。
