入社からいきなりシェフ。期待を超える有能ぶり!
洗練されたハイレベルな飲食店が立ち並ぶ恵比寿。若い男女のデートなどで賑わう、都内屈指のグルメタウンだ。SLICK代表の岩崎氏は、この恵比寿を「港区と渋谷区が混ざった感じ」と評する。かねてより「ポテンシャルの高いマーケットである」と出店のチャンスを狙っていたが、今回、物件と縁あって念願のオープンにこぎつけた。
今回の「vivido(La Mia Cucina Piemontese)」の出店は、去年1月に入社したシェフ、三輪智一氏の存在も大きい。渡伊経験もある実力派の三輪氏の料理を主役に、自由な発想で飲食店を手掛けてきた岩崎氏のセンスをかけ合わせ、激戦区である恵比寿の中で唯一無二のイタリアンとして差別化している。
岩崎氏は16歳でスケートボードに出会い、大会での入賞経験も持つ。その後、バンドやアパレルブランドのディレクターなど、ストリートカルチャーに根差した活動を行ってきた。35歳で飲食店経営に乗り出し、2015年に同社を設立。岩崎氏のバックグラウンドを活かし「カルチャー×食×体験」をテーマに飲食店を手掛けてきた。
一方、同店のシェフを務める三輪智一氏は1996年生まれの現在30歳。18歳から料理の仕事を始め、「Antica braceria bell’italia」(現「WINEMAN FACTORY」)で副料理長を務めた後、イタリアへ。ピエモンテ州の一つ星レストラン「La Ciau del Tornavento」で研鑽を積んだ。
三輪氏がSLICKに入社したのは2025年1月。きっかけは「イタリアからの帰国後の仕事を探す中で、たまたまネットで求人を見つけたらから」と三輪氏。SLICK側ではちょうど「LUCE」でシェフのポストが空いてしまっており、その状況を早く脱したい思いから、岩崎氏は「イチかバチか」でいきなり三輪氏にシェフを任せたという。
そして入社後、三輪氏の働きぶりは岩崎氏の期待をはるかに超えるものだったという。料理の腕はもちろんのこと、それ以外の店舗マネジメントなど経営的な視点から店をよくしようと奮闘する姿に「これまで会ったスタッフの中で最も仕事ができる」と岩崎氏は太鼓判を押す。料理一筋の料理人が多い中で、職人スキルと経営視点を併せ持つ稀有な人材である三輪氏は、会社の方向性すらも変えた。岩崎氏は「彼がいれば出店できる」と確信。こうして今回のオープンへと突き進んだ。
なお、三輪氏は料理人を志しながらも商業高校で簿記やPCを学び、以前、働いていた居酒屋では店長業務として数字の管理を経験していたという。こういった経験が、今に生きているようだ。
賑やかな西口から少し離れた静かな環境だが、恵比寿駅から徒歩4分と駅近で、予約客主体で考えていたため最適だと判断した

