家で自主的に勉強する習慣がついたら……。そう考えて幼少期からおうち学習をはじめる家庭も少なくないでしょう。でも一体、何を、いつから、どれくらいしたらいいの?
「楽しいからはじまる学び」をコンセプトに、知識集団「QuizKnock 」を立ち上げた伊沢拓司さん。暁星小学校、開成中学・高校、そして東京大学と進学した伊沢さんの育ってきた家庭環境とは。クイズを通して感じる、現代の子どもたち、親たちのことも聞きました。
のびのびと間違えられる環境で、楽しみながら先に進んでいけるか
就学前に「勉強」をしたという記憶はあまりない
両親がどれだけ教育熱心だったのか、幼少期にどれくらい勉強をしていたのか、いろいろな人からよく聞かれます。確かに東大卒の友人を見渡すと、知的資本に溢れた家庭で、小さな頃から厳しい教育を受けて育った人も少なくありません。でも、我が家はだいぶ穏当でした。両親は共働きだったので、僕は朝から晩まで保育園に預けられていました。
最初のターニングポイントとなったのは、小学校入学前に母親が見つけてきた地元の学習塾。そこから小学校受験をすることになるのですが、いわゆる「詰め込み教育」を施されたわけではありませんでした。
受験の当日は、面接と体力テストが記憶に残っています。保育園で大人と話すことに慣れていて、物怖じしなかったのが良かったのかも。あとは同級生に比べて身体が大きく、身体能力に長けていたことが合格につながったのではと思っています。
本やテレビは大人向け。子ども扱いはされなかった
「勉強」というものを意識し始めたのは、小学校に入ってから。忘れもしないのは、小学一年生の時の国語の授業。クラスの友達がみんなひらがなの「あ」を綺麗に書くなか、僕にはできなかった。そんなことが続いて、悔しさから母親に泣きついたら、硬筆教室を紹介されて。それが自分から勉強をしたがったはじめての経験でした。
でも、周りよりできなくても学びへの忌避感は薄くて。振り返ると、家の中に「学び」へつながる小さな刺激がちりばめられていたなと思います。そして、人とはちょっと違った知識を持っているという自負があった。家にあった歴史漫画を読み漁るようになると「歴史なら自分が一番詳しい」という自信が生まれた。
家族で見るテレビは大人向けの番組ばかりで、ニュースについて親が話すのを聞くことも多かったんです。子ども扱いされなかった、というのが僕にとって大きなアドバンテージになったと思います。
「厳しい」と感じた家庭のルールは?
