妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちの本当の苛立ち、あふれんばかりの悩みとは? 専門家の解説を元に、リアルな事象に切り込んでいく。それが『女たちの事件簿』
春休みシーズン、家族の距離がぐっと縮まるこの時期に、思わぬ誤送信をきっかけに家族関係が揺らいでしまった――。そんな出来事が起きています。
総務省の通信利用動向調査によると、スマートフォンの世帯保有率は9割を超えています。今や家族全員がスマートフォンを持ち、写真や動画を瞬時に共有できる時代になりました。しかし、その手軽さが思わぬ落とし穴になることもあると、危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は指摘します。
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「スマートフォンの普及により、家族間のデータ共有はより身近になりました。その一方で、個人のプライバシーと家族の共有領域の境界線が曖昧になりやすい。誤送信は誰にでも起こりうることですが、送る相手と内容によっては、関係性に取り返しのつかない影響を与えることがあります」
高畑詩織さん(仮名・21歳)が体験したのは、まさにそういった出来事でした。
「兄が就職をして家を出て1年。私も実家で暮らすのは大学生までと思っているので、あと1年くらいと思っていましたが、今は気まずくて早めに家を出ることを検討しています」
事の発端は、家族で行った温泉旅行の写真を父にAirDrop(エアドロップ)で共有してもらおうとした、ごく普通のやり取りでした。ところがその時、家族写真と一緒に、ある動画が誤って送られてきてしまったのです。
動画のサムネイルには、両親の寝室が映し出されていました。
誤送信であることは明白。しかし、母と3人で囲む食卓では指摘することもできず、父も自身のミスに気づいていない様子だったといいます。部屋に戻った詩織さんは、その動画を確認すべきかどうか、しばらく迷ったそうです。
「嫌な予感がしていたので、再生するかどうか本気で迷いました。このまま消去してしまおうかな、とも考えました」
平塚氏はこう話します。 「親という絶対的な存在の、秘められた一面を目にしてしまったとき、子どもは深いショックを受けます。一方で、親もひとりの人間です。誤送信に気をつけることや、見られたくない画像はフォルダから整理しておくことは重要ですが、今回のようなケースは、ある種の親離れ、子離れの過渡期と捉えるしかないのかもしれません」
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※本記事で使用している写真はイメージです。
【取材協力】危機管理コンサルタント|平塚俊樹氏 【聞き手・文・編集】山本康裕 PHOTO:Getty Images 【出典】総務省「令和6年通信利用動向調査」
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