妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちの本当の苛立ち、あふれんばかりの悩みとは? 専門家の解説を元に、リアルな事象に切り込んでいく。それが『女たちの事件簿』
最高裁判所「令和6年度 司法統計年報 家事編」によると、離婚調停の申立動機として「異性関係(不貞行為)」を挙げた件数は男女ともに上位にランクイン。以前は配偶者の不倫が中心でしたが、昨今では独身偽装による被害が潜んでいるケースも少なくないと言われています。
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こうした実態に、危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話します。
「加害者は巧みに既婚であることを隠し、信頼関係を丁寧に積み上げていく。その構造は、ある種の詐欺行為と何ら変わりません。そして発覚したとき、最も深く傷つくのは常に独身側なのです。にもかかわらず、被害者が『気づけなかった自分』を責めてしまう点です」
金本しずくさん(仮名・29歳)は、昨年独身偽装の罠にハマっていたことに気がついたと話す1人です。マッチングアプリ上ではよく聞く話だったと言いますが、Aさんとの出会いはアプリではなかったそうです。
「彼との出会いは、社会人になってから。取引先の人が招いてくれたゴルフコンペに出場したことがきっかけ。父親が無類のゴルフ好きだったこともあり、私も学生時代から親しんでいて、誘っていただきました」
初対面からAさんに対して好印象を抱いたと振り返ります。
「紳士的な態度でしたし、何よりゴルフもすごくお上手で。その日に一緒に回ったグループはとても波長が合ったこともあり、その後も男女4人で何度かゴルフしましたね」
その後、グループでの食事をきっかけに2人きりで過ごす時間が増え、出会って半年後にお付き合いをスタートさせたしずくさん。Aさんは5歳年上で、頼り甲斐がありながら少年っぽさも持ち合わせた魅力的な人物だったと話します。
付き合い始めて2年が経つ頃には「結婚」のワードが会話に顔をのぞかせるようになり、しずくさんの気持ちはますます高まっていきました。しかし、彼と突然連絡が取れなくなります。不安に駆られたしずくさんは、共通のゴルフ仲間にAさんの近況を尋ねました。
ー久しぶり。最近Aさんと連絡取ってる?昨日から連絡がつかなくて…。
ー久々!あれ?昨日、奥さんが2人目、出産って言ってたよ。
「LINEの画面を開いた瞬間、時間が止まったように感じました。奥さん?出産?2人目?あまりの驚きに言葉が出ませんでした」
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※本記事で使用している写真はイメージです。
【取材協力】危機管理コンサルタント|平塚俊樹氏 【聞き手・文・編集】山本康裕 photo:GettyImages【出典】最高裁判所「令和6年度 司法統計年報 家事編」
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