三菱UFJアセットマネジメントがブロガーミーティング開催、Fund of the Year受賞報告と変わる確定拠出年金制度の要点を解説
三菱UFJアセットマネジメントは個人投資家への情報提供や対話を目的としたブロガーミーティングを2026年3月4日に開催した。オンライン参加を含め300人を超える応募があった本イベントは2部構成で実施され、第1部では「個人投資家が選ぶ!Fund of the Year 2025」の受賞御礼、第2部では確定拠出年金(DC)制度について、三菱UFJ信託銀行の業務室商品グループおよびカスタマーサポート室の担当者を交えた詳細な解説が行われた。NISAとの比較や今後の法改正など、注目度の高い最新情報の発信に加え、参加者との質疑応答も設けられ、会場は熱気に包まれた。
個人投資家が選ぶ!Fund of the Year 2025で多数のファンドが受賞
個人投資家が選ぶ!Fund of the Year 2025は、「本当に良い」と思える投資信託を個人投資家が投票で選ぶ表彰制度(アワード)。2007年の開始以来、全国の個人投資家によってボランティアで運営されている。19回目を迎えた今回のアワードでは、インデックス部門とアクティブ部門で三菱UFJアセットマネジメントの計10本のファンドが選ばれた。中でもインデックス部門では1位がeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、2位がeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と、ワンツーフィニッシュを飾っている。登壇した同社の吉田研一常務執行役員は受賞の喜びとともに感謝の念を伝えた。
折しもマーケットはイラン情勢の緊迫化に端を発し、調整局面を迎えたタイミング。吉田氏はマーケット動向にも触れ、不安から投資の継続に迷いが生じているであろう投資経験の浅い層や市場の変動を既に何度も経験しているベテラン層に向け、長期投資を続ける上での心構えについても語りかけた。
利便性高まる改正が目白押し
続くトークセッションでは、今後控える制度改正が注目の確定拠出年金(DC)について三菱UFJ信託銀行のDC担当者を迎えて解説が行われた。年金制度には国の公的年金のほかに自身で準備する私的年金がある。DCはこの私的年金にあたり、企業が主導する企業型と個人で加入できる個人型(iDeCo、イデコ)が設けられている。
DC制度の最大の魅力は税制面のメリットにある。NISAでは運用時の利益が非課税となるが、DCは拠出時・運用時・受取時の3つのタイミングで税制優遇が受けられる。なお、DCは原則60歳まで引き出せず使い道も老後資金に限られるが、NISAは使い道は限定されず、いつでも引き出せる点が異なる。両制度は併用も可能であり、目的によって使い分けることができる。
今年は法改正でDC制度が大きく変わる。4月からは企業型DCのマッチング拠出のルールが変更される。マッチング拠出とは、企業が拠出する掛金に加えて加入者である従業員自身が掛金を上乗せできる制度。現行では、事業主の掛金額を超えて加入者が掛金額を拠出することはできないが、ルールの撤廃により、事業主の掛金額を超えて拠出できるようになる※。
さらに12月施行予定のDC掛金額の上限引き上げにも注目が集まっている。自営業者は月7万5000円、会社員・公務員は月6万2000円(他の企業年金等との合計額)へと引き上げられる。中でも企業年金等のない会社員は現行の2万3000円から月6万2000円へと大幅に拡大する。またiDeCoの加入可能年齢は65歳未満から70歳未満に引き上げられる。
※事業主掛金と加入者掛金の合計で月額5万5000円が上限、2026年12月施行の制度改正により同6万2000円に引き上げ予定(いずれも他の企業年金等がある場合はその合計額)
DCでもオルカン? ラインアップにない場合は
同じDC制度でも、企業型は文字どおり企業が運営主体となるため、加入者自身が運営管理機関を選べるわけではない。運営管理機関とはDC商品のラインアップの選定や加入者への情報提供などを行う金融機関のこと。DC商品の上限数は法令で35本と決まっており、運営管理機関やプランによって商品のラインアップは異なる。iDeCoでは加入者が自由に運営管理機関を選べるため、運用したい商品を取り扱っているところを自ら選ぶことができる。一方の企業型だが、ラインアップに欲しい商品がない場合でもあきらめる必要はない。会社のDC担当部署や労働組合などに掛け合ってみることも一つの方法となる。
法改正がある今年は、DC制度により多くの注目が集まることが見込まれる。個人投資家にとっても資産形成を見直すきっかけとなるだろう。セッションでは運営管理機関などの役割といったDCビジネス全体の構造について、グループの「MUFGのiDeCo」に新設された「スリムコース」を例に説明。なお、同コースはウェブで手続きが完結でき、確定拠出年金加入者向けの専用アプリ「D-Canvas」で資産管理を行えるなど利便性の高さも特徴だ。そのほか、数ある投資信託の中から運営管理機関がDC商品を選定する方法などについて三菱UFJ信託銀行の担当者からポイントが語られ、参加者は学びを深めた。今年は情報のキャッチアップが欠かせない年となりそうだ。
