2人のお子さんの小学校受験を経験したフリーアナウンサーの青木裕子さんによる、日々の「子どもとの学び」を提案する連載「子育て歳時記」。青木さんが子育てをするなかで、お子さんのために徹底的にリサーチをし、親子で一緒に体験した「学び」の数々を毎月シェアしています。

小学校受験では、季節ごとの“植物”や“行事”、生活力について問われるような試験が行われます。365日様々なところにある「学び」のチャンスですが、慌ただしく暮らしていると意外と忘れてしまいがちです。今回は、長男の小学校受験での出来事から気づいた、日々の食事と親子の会話の大切さについて綴ります。

そして、この連載に書きおろしマンガなども加えてを改編し、まとめた書籍『3歳からの子育て歳時記』も絶賛発売中です。青木さんが実践してきた「体験」の具体例や、小学校受験の大原先生による月々のアドバイスなどを掲載した、情報満載の一冊となっています。日々のお出かけや、休みの日の参考にもなるのでぜひご覧ください。

家での食事も絶好の「食体験」

長男の小学校受験のときのことです。好きな食べ物をテーマにした工作で、彼が作ったのは“ほうとう”でした。なかなかオリジナリティがあって面白いと思ったのですが、問題はそのあとです。「先生に、『ほうとうってどこの名物か知っていますか』と聞かれたんだけど、ぼく『わかりません』ってこたえたんだ……」と。小学校受験では、何かを知っていること自体が大切なわけではないので、答えられなかったことが即ダメではなく、報告してくれた長男の残念そうな表情に「会話が足りなかったなあ」と悔やみました。

長男の好物が“ほうとう”だったのは、たまたまスーパーで見つけて、夕食に出してみたところ気に入って何度か作ったからです。特別な出来事ではありません。でも、その時に、‟ほうとう“について会話をしていたら、それは立派な食体験になっていたのかもしれないと思うのです。

昨年行った韓国では焼肉をはじめとした韓国グルメをたくさん食べました。 写真提供/青木裕子

現代では特別なお店に行かなくても、私が子どものころには見かけなかったような食材が手に入ります。いろいろな国や地域の料理を、気軽に楽しめるようになりました。だからこそ、それら一つ一つが実は絶好の食体験の機会なのだと意識していないともったいない! と、私は思います。料理を知って、「じゃあ、今度は本場に食べに行ってみよう」なんていう旅行計画を立てるのも素敵ですよね。(我が家も、その後ちゃーんと山梨に本場のほうとうを食べに行きました)

もちろん、旅先で子どもと一緒にご当地グルメを楽しむことも、その土地ならではの食材や伝統から生まれた料理に触れ、食文化への興味や好奇心を育むことにつながると思います。食べ物の記憶は、子どもたちも比較的よく覚えているような気がします。暖かくなり、お出かけもしやすくなってくる季節です。自宅で、お出かけ先で、子どもと一緒にご当地グルメを楽しんでみてはいかがでしょうか。

沖縄といえば、ブルーシール! 写真提供/青木裕子淡路島で食べた鶏飯。 写真提供/青木裕子ハワイにてパンケーキにテンションが上がっています。 写真提供/青木裕子

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3歳から家族で一緒に楽しめる12カ月のさまざまな体験と、教育のお悩みエッセイを収録。さらに小学校受験のプロによる毎月の「自宅でできる知育」具体例を加えて、偏差値だけではない長い目で見た「自ら学ぶ力」、「勉強が好きになる力」を、未就学児の期間に身に着けるためにどうしたらいいのか……小学校受験、中学受験、探究学習のプロによるアドバイスも。

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