子どもの「学校関連」で悩んだら……

子どもが「学校に行きたくない」と言い出したら、親が最初にすべきことは何でしょうか?

今回は、人気マンガ「ドラゴン桜」の指南役としても著名な教育評論家、親野 智可等さんの著書『反抗期まるごと解決BOOK』( 日東書院本社)を一部抜粋してご紹介いたします。

焦って強制的に登校させることの大きなリスクと、精神的に限界な子をさらに追い詰めてしまうNGな励まし方を解説。まずは「共感的に聞く」ことが大切です。


<Question>


先の見えない不登校

以前は楽しく学校に行っていましたが、去年から時々休むようになり、中2になってから完全に不登校になりました。

塾にも通わなくなり、塾のリモート講義も受けようとせず、せっかくクラスでトップレベルだった成績も急降下しています。

担任との折り合いが悪いのかそれとも友人関係なのか、原因ははっきりしません。本人もよく分かっていないようです。

私が学校へ毎日休みの連絡をするのですが、これがいつまで続くのかと思うと気持ちが沈み、絶望感を感じている自分に対しても嫌になります。



心の持ちようを教えてください。

(中学2年男子の母)


まさか部屋でそんなことしてたなんて!


<Answer>


今や不登校は一つのライフスタイル 家での時間を充実させよう

楽しそうに学校に通っていた子が急に休むようになり、親も子もその原因が分からない。こういった状況は親にとっても不安が増しますよね。今までは普通のことだった「登校」ができず、普通でなくなった我が子に戸惑ってしまう、とか、子どもが家にいることで親の予定も立てづらくイライラしてしまう、というような話も聞かれます。

親の心の持ちようとしてまず大切なのは「登校ありきで考えないようにする」ということですね。不登校も立派な選択肢の一つ。まずは親の意識改革が大切です。

子どもを無理に登校させるのはリスクがあります。例えばお子さんの不登校の原因がいじめだった場合。登校させることで被害が大きくなりますし、お子さんは無理に登校させられたことで親への不信感を高めます。唯一落ち着ける空間だった家の中が、親との関係悪化で居づらくなるとどうなるでしょう。学校や家以外で居場所を探すようになります。町中や駅前などをフラフラしたり、知らない人と連絡するようになったり、ネット空間で居場所を探したり……。

学校に行かなくても家で充実した時間を過ごすことはできます。家での時間を安らかな気持ちで過ごせるようにしましょう。本人がやりたいことをたっぷりやらせてあげることも大事です。

もし子どもが「学校にはもう行かない」という決意をしたならば「学校に通う以上に充実した時間を過ごす」ことを目標にして、親子でそこに向かっていくのがよいでしょう。

今はネットでもいろいろ学べる上に、オンライン講義の幅もどんどん広がっています。学校に通わずとも自宅で勉強するための環境が十分に整えられます。英語一つとっても、オンラインでネイティブと話したりAI英会話アプリで勉強したりしたほうが学校の授業よりも上達しますよね。子ども一人ひとりの得意不得意に合わせられる分、オーダーメイドの授業が実現できます。学校に通うよりも子どもの個性をより伸ばせるかもしれません。

ただ、子どもは自分で物を買うこともできませんし、そもそもどんな選択肢があるのかも分かりません。親が環境づくりのためのサポートをすることが重要です。発明王として名高いエジソンも、影に母の援助がありました。息子が思う存分好きな実験ができるよう支えたのです。


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学校に行かずとも学びを止める必要はありません


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