春節に異変…人気旅行先トップ10から「圏外」に転落した日本 中国95億人大移動も素通り 冷え込む日中関係の影響 2026年02月09日

中国の大型連休「春節」がまもなく到来。

ことしは過去最多となるのべ95億人が大移動すると予測されるなか、例年上位だった旅行先の日本は「ランキング外」に転落する異変が起きています。

 

■春節で移動する人 過去最多ののべ95憶人 しかし日本が旅行先トップ10の圏外に

 

■「日本への渡航を控えるよう」多くの書き込み

実は、1月26日、中国外務省が「ここ最近、日本の社会治安は安定しておらず、当分の間は日本への渡航を控えるように」と日本で犯罪が多発しているなどとし、日本への渡航を控えるよう呼びかけを行いました。

政府の発表を受け、中国のSNSには「春節期間は日本に行くな」と、日本への渡航を控えるよう多くの書き込みが。

政府の呼びかけに街の人は。

【上海市民】「やはり彼ら(中国外務省)の考えに従います。関係が改善されてから行ってもいい」

【上海市民】「いいと思います。なぜわざわざ外国の経済を発展させるの?お金は中国で使えばいいんです」

 

■冷え込む日中関係 日本への影響は

 

■人気の旅行先は韓国・ソウル

今回、人気の旅行先1位となったのは韓国・ソウル。現地を取材すると…。

【記者リポート】「韓国で人気の観光スポット“景福宮”ですが、こちらでも最近、中国人観光客が増えているんです」

多くの中国人観光客の姿がみられました。さらに、こちらの飲食店の店主は…。

【飲食店 店主】「中国の方はたくさん来ています。道路沿いに観光バスがずらっと並んでいるのですが、その人たちは皆ツアーできた中国人です」

やはり、日中関係の影響があるのか?中国人観光客は…。

【中国人観光客】「(日中関係の影響は)当然あると思う。私は気にしないけど、家族や年配の人は『日本に行くな』という」

【中国人観光客】「日本で遊びたいとも思ったけど、日本はいま封鎖が厳しい。ツアーや航空券がないので、本当は日本も韓国も選びたかったけど、日本をあきらめて、韓国に来ました」

 

■「ピンチをチャンスに」例年中国人観光客でにぎわう大阪は…

 

■この状態は「1年はやめない」と専門家

 

■「MからSへ」安田教授の提言

去年の訪日客数のランキングでは1位は韓国、2位が中国で、どちらもおよそ900万人以上が日本を訪れています。

しかし、消費額については、1位が中国でおよそ2兆円となっています。これは日本のインバウンドの消費額全体のおよそ2割以上占めている額です。

政策研究大学院大学の安田洋祐教授は解決策として「MからSへ」と提案しました。

【安田洋祐教授】「高市政権が続く限り日中関係は残念ながら冷え込んでしまう。そうなると、中国からのインバウンドが落ち込んだまま。日本としてどうするべきかなんですが、『MからSへ』。これ2つの意味をかけています。

1つは物(M)からサービス(S)です。中国に限らず、インバウンドの方の主な消費先は、“爆買い”ではなくて、体験・サービスに移っています。その中でも、中国からの観光客の方は、まだ物を買ってくれていた。そこが一気に減るので、これはサービス化を一気に進める好機としてもいいんじゃないか」

 

■マス(M)からセグメント(S)へ

【安田洋祐教授】「もう1つは、マス(M)からセグメント(S)です。どういうことかというと、多くの日本の観光地、お店はどんなお客さま(マス)に対しても、質の高いサービスを心がける。それはそれですばらしいことなんですが、セグメント、特定の例えば所得層だとか、宗教であったり、趣味というピンポイントなターゲットにする。

人数は少ないかもしれないけど、高いお金を落としてくれるサービスに特化していくと。そういった観光のあり方へとシフトしていくことで、インバウンドをより成長産業にしていけるんじゃないか」

さらにもう1つの意味も紹介してくれました。

【安田洋祐教授】「守り(M)から攻め(S)へ。先ほどのセグメントへのターゲティングと近いんですけれども、今まで受け身でいいサービス、いい商品だったらみんな来てくれるという状況から、積極的に『このターゲットにたくさんお金を落としてもらうんだ!』という形に政策を展開していくということです」

 

(関西テレビ「newsランナー」2026年2月3日放送)

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