彼らが求めているのは、過度な装飾ではなく「健康的でクリーンなナチュラルネイル」。角質を整え、潤いを与えられた清潔な爪先という「ベーシックな美学」を共有することは、現代のパートナーシップにおける、最も合理的で親密なコミュニケーションになり得るのだ。

ギフト選びのポイントは、境界のない香りと質感

ギフトを選ぶ際、これまでのユニセックスな香りはウッディやシトラスに偏りがちであったが、現代は「新しいジェンダーレスな感覚」が芽生えている 。

「男性でもフローラルやバニラの香りに癒される方が少なからずいらっしゃいます。大切なのは、ベタつきのない軽やかな使用感と、『手元ケアは面倒なことではなく、自分を高める楽しいことだ』と感じてもらえる製品選びです」 。

工藤氏は、長年の経験からこう締めくくる。 「服装や髪型が流行や好みを反映しているならば、その人の生活と人となりを直接反映したのが手元と爪先だと感じています。手元を整える事イコール自分を整える事だと言っても過言ではないと思っています」

共に「自分をケアする」豊かな時間を分かち合うためのシェア・ビューティー。それは、パートナーへの深い理解と慈しみを示す、最もパーソナルで現代的な愛の形なのかもしれない。

話を聞いたのは……
工藤絵美
爪本来の美しさと個性を引き出す表現力と、穏やかで誠実な人柄で世界的に活躍するネイルアーティスト。US版『VOGUE』をはじめとするファッション誌の表紙を数多く手がけ、“カバーガール・ネイリスト”として知られる。レディー・ガガエマ・ストーンに加え、ケンドリック・ラマーなど男性アーティストも顧客に持ち、ジェンダーを超えたネイル表現を実践。映画『マレフィセント2』『クルエラ』など映像作品にも参加し、ファッション、映画、音楽の最前線を横断する存在。@nailsbyemikudo

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