ちなみに、私のNo.1は、Goldfield & Banksというオーストラリアのブランドの「パシフィック ロック モス」。夏の海辺を思わせる、爽やかなマリンアロマの香りだ。セレクトが終了すると、選んだベスト3の香水名に加え、好き・苦手な香りの傾向や、香りの余韻についてまとめられたシートが手渡される。シトラスやムスク、そして重過ぎないグリーンウッド系が自分の好みの傾向であることがわかった。

自分の好き・苦手を言語化

結果として、漠然とした感覚では把握していたものの、自分では言語化できていなかった“好き”を、きちんと言葉にしてもらえた。同時に、好きなものだけでなく、苦手な傾向もはっきりと見えてくる。これは単に香水を選ぶためだけでなく、今後フレグランスを選ぶ際の明確な指標になるという意味でも、かなり大きな収穫だと思う。また、1組のみのパーソナルな空間で、時間に追われることなく香りと向き合えるのもいい。誰かの視線や売り場の空気に気を遣うことなく、「自分の感覚だけに集中できる時間」は、想像以上に贅沢だった。

NOSE SHOP SALONが目指しているのは、販売をゴールにした接客ではないことも重要な特徴だ。数多くの選択肢の中から、無理に「似合うもの」を当てにいくのではなく、嗅覚が本当に心地よいと感じるものを探り当てるための場なのだ。選んだ香水を購入したい場合は、その場ではなく、公式オンラインストアにて注文し、数日後に届くというシステム。また当日注文した際には、カウンセリングの代金分がオフになるクーポンを提供してくれる。

トレンドで香りを選ぶ時代から、自分らしさやアイデンティティを香りで確認する時代へ。そんな流れを、NOSE SHOP SALONはきちんとしたプロセスとして体験させてくれる場所だ。香水選びに迷っている人はもちろん、自分の好みを一度整理したい人、香りを感覚だけでなく言葉でも理解したい人に一度体験してほしいサロンだ。

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