チョコレートバターミルクケーキ
チョコの温めはレンジで手軽に。材料3つで作る「ガトーショコラ」
ケーキ型は必要なし。バットで作る英国菓子
イギリスで親しまれている「トレイベイク」。天板に直接生地を流し込んで作るお菓子で、薄く広げて焼くから焼き時間が短いし、大人数で楽しめるのが魅力です。
でも本場イギリスのレシピだと、わたしたちにはちょっとボリュームが多め。そこで、英国菓子を知り尽くした著者が、日本流に小ぶりのバットで作れるレシピを考案。本場の味わいや手軽さは残しつつ、作りやすい分量や手に入りやすい材料で作れるレシピになっています。
今年のバレンタインは、バットで手軽に、英国流お菓子を作ってみませんか。
※本記事は安田真理子著の書籍『SWEET TRAYBAKE バットで作れるかんたん英国菓子』から一部抜粋・編集しました。
■Chocolate Buttermilk Cake
チョコレートバターミルクケーキ
しっとりとしたそのケーキの食感をぜひお楽しみください
イギリスは乳製品大国。ひとたび郊外に出れば緑の牧草地が広がり羊や牛たちがのんびり草をはんでいます。イギリスでの食の楽しみのひとつはこの新鮮なミルクを使って作られるチーズやバター。このバターを作る際にできる副産物がバターミルクです。
乳酸発酵したそれは、飲むヨーグルトのような風味と濃度。このバターミルク、スコーンだけではなく、重曹を使ったチョコレートケーキにも昔からよく使われてきました。というのもバターミルクの酸味がアルカリ性の重曹と反応し、ケーキの膨らみをよくしてくれるため。
重曹を使ったスポンジは、その風味がレトロで古臭いという向きもありますが、そこも含めてイギリスらしいお菓子です。たっぷり入れるバターミルク効果で、弾力はありつつも、しっとりとしたそのケーキの食感をぜひお楽しみください。
【材料】(縦24.2×横19.6×高さ3.5cmのバット1台分)
バター(食塩不使用)a…85g
A
薄力粉…150g
ココア…35g
重曹…小さじ2/3
B
グラニュー糖…150g
卵…120g
バターミルク…170g
ブランデー…小さじ2
[チョコレートバタークリーム]
チョコレート(製菓用)…40g
バター(食塩不使用)b…80g
C
粉砂糖…125g
ブランデー…小さじ1と1/2
牛乳…小さじ1
【準備】
* バットに薄くオイル(分量外)を塗り、オーブンシートを敷きます。
* バターabと卵を室温に戻します。
* オーブンを170℃に予熱します。
★お菓子の食べごろの目安
作りたてから2日目まで。
★お菓子の保存方法と期間
保存容器に入れて冷蔵庫で約3日間、冷凍庫で約1か月間。
【作り方】
1: ボウルにバターaを入れ、ゴムべらでなめらかになるまで練ります。
2:1にAを合わせてふるい入れ、Bを加えます。ハンドミキサーで全体が均一でなめらかな状態になるまで攪拌します。
3:バットに2を流し入れ、パレットナイフなどで平らにならします。予熱したオーブンで30分ほど焼きます。粗熱が取れたらバットから出し、網の上にのせて完全に冷まします。
4: [チョコレートバタークリーム]を作ります。チョコレートを刻んでボウルに入れ、湯煎などで溶かし、粗熱を取ります。
5:別のボウルにバターbを入れ、なめらかになるまで練り、Cを加え、最初はゴムべらで、次にハンドミキサーに替えて、ふんわりするまでよく攪拌します。4を加えて均一になるまで混ぜます。
6:星口金をつけた絞り袋に2/3量の5を入れ、クリームを全体に絞ります。ひと回り小さな星口金をつけた絞り袋に残りの5を入れ、先に絞ったクリームの隙間に小さく絞っていきます。
【Memo】
・バターミルクはプレーンヨーグルト120gと水50gを混ぜ合わせたもので代用できます。
・クリームは、パレットナイフで表面全体にラフに塗ってもOKです。
・ケーキの中央が膨らみすぎたときは、クリームを絞る前に平らになるよう少しそぎ落としてもいいでしょう。
・ここでは、6切の星口金(絞り口は15mm)と8切の星口金(絞り口13mm)を使用しました。
※使用されているバットは、野田琺瑯(縦24.2×横19.6×高さ3.5cm)。同じようなサイズであれば、お手持ちのオーブン使用可のバットでOK
※オーブン使用の場合、電気でもガスでも本記事のレシピ通りの温度と時間で焼いてください。ただし、メーカーや機種によって火力が異なるため、様子を見ながら温度は10°C前後、時間は5分前後から、調整してください
◆著者/安田 真理子
仙台市出身。栃木県宇都宮市にてイギリス菓子「Galettes and Biscuits」を主宰(教室歴20年)。4年の在英期間中にイギリスの一般家庭やスクールにてイギリス菓子、イギリス料理、シュガークラフト、紅茶をはじめイギリス文化を広く学び、その後も渡英を重ねている。
著=安田真理子/『SWEET TRAYBAKE バットで作れるかんたん英国菓子』
