メゾンが長く愛されるために必要なことは、常に唯一無二の存在として認識され続けることだと考えています。アクア ディ パルマには明確なフィロソフィーがあります。それは、軽やかで洗練された品格と控えめな佇まい、そして確かな品質を通じて表現される、イタリア流のエレガンス。この哲学を時代に合わせて再解釈し続けています。
私たちは、現代人のライフスタイルがどのように変化し、香水やプロダクトとどう関わっているかを深く観察しています。そして、自分たちの価値観を妥協させることなく、人々の求めるものにこたえてきました。「変わらずにあるべきものは何か、そして何に対して感性と意図を持って進化しうるのか」を知ることから、そのバランス感覚は生まれます。
創業110周年を迎えるにあたり、私たちは独自の視点を選びました。それは”文化的なアンバサダー”とともに、製品そのものではなく”価値観”に焦点を当てるという試みです。今回のキャンペーンでは、俳優のマイケル・ファスベンダーとサブリナ・インパッチャトーレを起用しました。彼らが体現する「スプレッツァトゥーラ(計算された無造作)」と「レジェレッツァ(精神的なしなやかさ)」を通じて、イタリアらしく、静かに現代的で、そしていまの時代にこそ深く響く絶妙なバランスを表現しています。
コロニア イル プロフーモ ミレジマートは、「静謐さがもたらす品格」というただひとつの哲学に基づいて組み立てられました。今回の記念すべき節目において、私たちが意図したのは「複雑さ」ではなく、「すでに内在する深い次元を明らかにすること」でした。そこで、構造を再構築するのではなく、既存の完璧なバランスをさらに高めることができる原材料に光を当てることを意図したのです。
香料に使っているのは、2024年にノシベ島で収穫されたイランイラン。類まれな輝きと透明感を放っており、重さを一切感じさせない濃密さを備えています。希少な気候条件のもとで育まれたイランイランは、自然な光を宿しています。その輝きこそが、「コロニア イル プロフーモ」のシトラスのノートをより鮮明に際立たせてくれるのです。豊かさを十分に感じさせながらも、そこに注がれた並々ならぬ努力は決して表には出さないーー。そのような素材を選ぶことこそが、このフレグランスに敬意を捧げるための理想的な方法でした。
